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第二章:お恥ずかしながら、分身の作り方から教えます(レレルside)
ー異空間
時空魔術を操って、小嵐を連れてきたのは良いけど。
彼の頭に、要らん要素が含まれているのは何故かしら。別に趣味に文句は言わないけど、その脳内に浮かんでいる如何わしいシーンをどうにかしなさい。
私の中にだだ漏れなのよ。
特に、男性同士が交わっているシーンに、花畑があるのは小嵐なりの配慮なのかしら。
一応、魔界にも腐をこよなく愛する皇女達が。
数名は居ますが。
小嵐みたく、脳内で小説を作りながら。
性描写の部分で、花畑に彩られた如何にも昔のアニメに出てきそうなシーンは浮かべていませんわ。
誰を題材にしたら、そんなシーンになるのかを知りたいわ。
古代書から時空を越えてくると考えたのは良いけど。
『私の本体をモデルにした張本人は、また、別の仕事…』
小嵐には聞こえない声で呟いた。
叔父の研究を手伝う羽目になった結果がこう。
しかも、自分の感覚、思考、聴覚を全て注いで作ったのが私。
何をどうすれば作れるのかは解らない。
言えるのは、彼女が作った後に、古代書へ私を住人にしただけ。
何でも、最近は嵌まっている事があるらしく、現代の音楽から少し拝借しているらしい。
聞く機械は、古代ロマネ王朝期に使っていた品を使っている。
どんな音楽に興味を示したかと思えば….。
小嵐が好んで聞いている曲だった。
何故、古代神が現代の曲に触れているのだろう。
私的には、クラシックやオペラあたりを鑑賞しているイメージが凄く、出来上がっている。
実際…。
魔界では、年に何回か、音楽祭あるし。
彼女、その雰囲気に包まれていても違和感ないのよね。染まりすぎて、別の雰囲気が辺りを包むという凄いスケールの高さなの。
あれ、この世に生まれてきて良い方?
分身の私が言うのも、変だけど。
確実に、私の方がマシだと思う…。
『研究テーマを選ばせた事を後悔させてやりますわ。叔父の頭が禿げて、ブルブェニ城の中に引き込もっていれば良いのよ。私の貴重な時間を研究に費やすなんて考えた事ありませんわ。これで、よし。後は…『新たなる息吹に契約を求める』と…』
研究室で何気に、叔父の悪口を吐いていた私の本体。
生まれてきた時に思った。
ドス黒いのは何故かしら…。
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