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第7話《おまけ+》レッスン②

 甘く甘く巡らされた罠。  ドイツ語レッスンだなんていうけれど、大佐は最初から…… 「もう〜、いつまでそんな顔してるの?また私を誘ってるのかい」 「大佐っ」 「膨れている君も可愛いけど、そろそろご機嫌を直してくれると嬉しいな」  ……大佐がそんな事を言うから、俺はこんな顔になってしまってるのに。 「大佐はズルいです。何でもドイツ語で話せるし」 「そりゃ、だって。私はドイツ人だからね」 「それでもズルいです」 「困ったな。私の可愛い君は、ご機嫌斜めかな」 「だって……」  2ヶ国語をいとも容易く操るなんて、スパダリすぎてズルイものはズルい。 「ドイツ語で話せないニホン語はあるんですか」 「あるよ」 「えっ、ほんとに。例えば?」 「例えば……」  ………  ………  ……… 「スマタ」  ………  ………  ……… 「えっ」 「スマタだよ。ソーマ」 「………」 「スマタ!」  俺、思考停止。 「スマタはドイツ語で何と言うんだろう?君、知ってるかい?」 「あの……」 「あぁ、スマタが分からない?スマタはニホン文化で、恋人同士の共同作業だよ。ギンギンに勃起した股ぐらの肉棒を、パートナーのお股に挟んでシコシコ……ん?シコシコ……シコシコ…… ソーマ、シコシコはドイツ語で何と言うんだろう?」 「えっ」 「そもそも、シコシコなんて音するのかい」 「大佐?」 「私はドイツ人だから音がしないのかも知れないね。ソーマ、ちょっとシコシコ聞かせてくれるかい。君はニホン人だ」 「あのっ」 「シコシコしてシコシコが聞こえるか検証するよ」 「ちょっ、待っ」 「さ、早く脱いで。君におズボンとおパンツは必要ない!」  すぽーん  なんという早業だ。下半身を覆う物がなくなってるー★  キャー!! 「さ、魅惑のオナニータイムだ。淫乱Ω、シコシコで私を誘惑してご覧」 「おパンツ返して下さい!」 「そうか!おパンツを履いてオナニーもいいね♪膨らんでいく股間。我慢できずに、張り詰めた剛直を裾から取り出してしこしシコシコ……想像しただけで興奮するよ」 「想像しないで」 「そうやって私を焦らす気かい?君は淫らな小悪魔Ωだね」 「違います!」  俺はおパンツを返してほしいだけ! 「いいよ。思う存分、オナニーしなさい。ほら……右手で輪っかを作って。 因みにオナニーはドイツ語だ。ニホンでもドイツでも通じるよ。つまり、そう!ニホンとドイツ、そして私達はオナニーで繋がってるよ」 「イヤァァァー」 「さぁ、国際交流の時間だ!どうしたの?右手がお休みしているね。やり方が分からない?ならお手本を見せてあげよう」 「やめてー!!」 「フフ……両手で顔を覆って。指と指の間から覗き見かな?どうぞ。思う存分見るがいい! Mein Große Sohn!英語ならMy big son!つまり、股ぐらの大きな息子!」 「脱ぐなァァッ」 「脱ぐ!そしてヌく!これはニホンとドイツの国際交流。二人の共同作業。奏でよう、シコシコを!さぁ、シコシコの共演だよー!」 「ミギャアァァアアアーッ!!!」  プシュウウウゥゥゥーーッ  ……ハァハァハァハァ  正義の鉄拳が大佐の脳天に落ちた。  これは、国際交流じゃない。  俺は奏でない。シコシコを。  大佐にも奏でてほしくない……  頭から湯気出して、大人しく寝ていて下さい……  もう少しで国際紛争に発展するところだった。 (危機一髪だった……)  世界平和は守られた。  これは文化の違いなのか?  ドイツ人は皆こうなのか?  あるいはαが……  ブルンブルン  振り払うように頭を振った。  とりあえず、おパンツを履こう。後はおパンツを履いた後で考えよう。  大佐は真面目な人だから、真面目に考えすぎてしまったんだ。  きっと、そう……たぶん……  自信ないけど。

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