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第15話《おまけ+》①
「ヒャ!」
「どうしたの、ソーマ?奇声を上げて」
「俺、身支度なにもしてません」
着替え、日用品、歯ブラシ、えっと……勉強しにくんだから本と参考書、筆記用具も必要だ。パジャマに、それから……
そうだ!
ドイツで泊まる所も!
「あぁ〜」
って、何を落ち着き払ってるんだ、この人は。
今晩中に支度が整わなければ、明日のドイツ便に乗れなくなってしまうんだぞ。
(それとも!)
大佐は俺がドイツ便に乗らなくてもいいと思ってるんだろうか。
一緒にドイツに行こう。と言ったのは表向きで。
(本当は俺がニホンに残ると言う事を望んでる?)
「私の家に全部あるから使っていいよ。足りない物があれば用意するね」
「そういう事!?」
大佐という立場ある人だから、俺一人くらい面倒みるのは問題ないのかも知れない。
……という事は〜
「もしかして」
「なに?」
「ドイツで俺が泊まる所って?」
「私の家以外にどこがあるんだい」
「キャ」
なんで俺、大佐に怒られてるの??
「俺という人が在りながら、浮気は許さないよ」
「浮気って……」
「ほかの雄と一夜を共にする事を浮気と言わないのかい」
「そんな人いませんっ」
俺が言いたいのは……
「軍の寄宿舎とか」
「寄宿舎は雄だらけだ。それも性欲盛んなね」
それを言うなら、血気盛んでは?
「飢えた獣の檻に君を放り込めないよ」
「………」
獣の檻じゃなくって、寄宿舎です。
「ドイツ滞在期間、君が止まるのは我が家だ。わかったね」
「はい」
「よろしい」
この場合、「はい」以外の返事は認められない。
「それでは、大佐」
「どうしたの、まだ慌てて」
部屋を出ようとした俺を、大佐が引き止めた。
「最低限の身支度は必要です」
せめて……
「下着くらいは……」
「大丈夫、抜かりはないよ!」
カチャカチャカチャ
大佐の手がベルトのバックルを外す。
でん!!
「ギャァァァアアーッ!!」
「私とおそろを用意してあるよ」
性器の形がくっきり、どーん!!
ピッチピチ
テラテラの黒いおパンツ〜!!
「嬉しいね♪」
嬉しくなーーい♠
こんな破廉恥おパンツ絶対履かなーーい!!
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