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第16話《おまけ+》②
「うん、そうか。君にも下着の好みはあるね」
必死の説得により、ようやく大佐が歩み寄ってくれた。
ピッチピチおパンツは、ハードルが高すぎる。
そもそも性器の形がくっきり分かるおパンツって、一体なにを隠しているのだろう。
「………」
「………」
「陰毛とか?」
「………」
「………」
「隠して当然です」
「………」
「………」
「私はハミ毛を見つけるとムラムラするよ♪」
聞かなきゃ良かった。
つか、大佐。ドイツ人のくせにニホン語堪能過ぎだろ。
「Oh!ハミ〜ゲ、ナンデスカ?ワタシ、ニホンゴワカリマセーン。ソーマ、ハミ〜ゲ、ミセテクダサーイ!」
バコッ!
大佐を殴った俺は悪くない。
「話を戻そう」
それ、俺の台詞……
「実は待ちきれなくて、既に君とおそろ下着を用意したんだ。これなら君も履いた事のあるやつだから、大丈夫だと思うよ」
でん!!
「ギャ!!」
目の前に突如として現れた、それはー♠
「青春の白ブリーフだよー♪♪♪」
「キャアァァァー♠」
「これなら君も履いた事あるね」
「履いたけど思春期に卒業したやつー!!」
「さぁ、明日は二人で仲良し白ブリーフを履いてドイツに凱旋だ。空港で手繋ぎ写真を撮られても、バッチリだ」
「おズボン履いてー!!」
俺は履く。おズボンを履く。
白ブリーフは履かない。
「ソーマ……」
「履きませんよ、白ブリーフ」
「ノーパンかい?大胆だね」
「そうじゃなーーい!!!」
プシュウウウゥゥゥーーッ
頭から湯気出して寝とれ。
この人、ほんとうに空の守護者と讃えられるドイツの英雄なのだろうか……
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