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隗斗の中で、無害と判断したから、記憶を、消さないだけである。 もし、計画の邪魔をするのなら、容赦なく…。 闇へと、魂を、葬り去っているだろう。 『斑は、氷蹄帝の者として、三神帝に、支えるのを止めたらしい。だから、友として居られるのかも知れない』 確かに、氷蹄蹄も銀莱と同じく、三神帝に支えている一族だけど。 彼は、ふっする事なく、家臣としての道じゃなく、友としての道を選んだ。 まぁ、現役の父親が居る事だし、心配する必要性も無い。 彼が知る斑のイメージは、亡き弟、慧弥と同じ女顔という所だろうか。 本人は、覚えていないだろうけど、何回か、顔を合わせている時に、感じたのは、あの、父親の遺伝を引いているとは、思えないくらい女性らしさがある。 要するに、むさ苦しく無いのが良いのだ。 『諷夜の場合は、王族だし』 水鬼帝は、五大王族の中でも、少し、風靡を、浴びた一族。 文句無しの、地位と、名誉を持っている。 だからと言って、媚を売る隗斗では無かった。 振り向くぐらいなら、振り向かせた方が、効率が良い。 『水鬼帝の家系は、水鬼神を、代々生む家系』 それは、当に、調べてあった。 書物に記されている通り、何度も。 正確的には、記憶の本を開けば早い。 古代に、記されている資料を元に、繰り広げられていく歴史の中に、水鬼神の歴史は、深く、刻み込まれている。 『目の付け所は、悪くない。だけど、目覚めさせるには“僕”が、必要不可欠になる…。しかし、老い耄れ爺の前に、屈するのは、屈辱と同じで、味わいたくない』 『そこで、ソナタは、考えた。水鬼神が欲しいなら、自分で、目覚めさせるのも悪くない…』 鳴呼、そうだよ。 時間と、汗を流しながら、考えた結果とも言える最高傑作にしたい。 その為には、人形に、動いてもらわないと困る。 隗斗が、長年、温めてきた復讐の材料。

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