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上手く、説明出来ないけど、転生した時に、与えられた宿命らしい。 私が、暮らす天界『レイ』には、色んな王族が居る。 勿論…。 私は『リオ』の家系の者だし、血筋的には、天界創造神である絶対神『クラエティア』の双子の姉、白き絶対神『サファリア』の方だ。 だから、時折、夢の中で…。 記憶を見てしまう癖があるのも、仕方ない。 『セイーィル…』 『何だい?』 『私と、貴方は、正反対だけど。母様みたく、術式を、発動させない方が良いわ。だって、古代に、一度試した『アラディーナ』ですら、転生の魔法陣を、作るのに苦労したのに…セイーィルだと、何百年、費やすか、解らないわ。貴方は、転生出来る。でも、私は…輪廻すら出来ない魂…』 そう、夢の中で、リリーに、言われたっけ。 絶対神『アラディーナ』ですら、苦労した魔法陣を、私も、仕上げてみたい。 それすら願うのも、駄目なのか…。 「あぁ、当の本人に聞くのは」 「兄様…時に、犠牲は、必要です。諦めて、素直に、謝って、本来の役目とやらを果たして下さい…」 そんな事を言われても、魔界に、降りるのは、どうかな?と、思うんだ。 魔族、沢山、ギロリと、目を鋭くさせるんだよ! 恐いじゃないか。 私、彼処に、降りる度に、ビクビクしちゃう。 「アルィータ、考え直そう」 「無理です。でしたら、兄様、私の変わりに、お見合いしてきて下さい…」 「はっ!」 「ですから、お見合い…」 ちょっと、待った。 妹よ、突然の爆弾を投げないでくれ。 私の中で、旋律が奏でられていく。 『わぁぁ…プレデュード。広げられようとしている…生の息吹きが、奏でられるわ』 何処からともなく、リリーの声が、聞こえてきた。 『リリー・テファー・ティーベル。私の、耳元に、聞こえるのは…時空のピアノで、当たっているかな』 あまりにも、楽しそうだから、本名で、呼んでみた。

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