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考えた結果、同じ考えに至るか。 昔みたく、レイィールが、力のコントロールが出来るのは、前世が関わっているから。 『君は、何時も、一人だね』 『そいゆう貴方は、母様の術から逃れようとしている。薔薇の刺とも言われている白き絶対神“サファリア”は…そんなに、恐い?』 あの頃の、彼は、白い髪というより、白銀ぽかったかしら。 光の、反射で、そう、見えたのだと判断した。 何で…。   母様の術から逃れたいのか。 『アイツに、俺の術が、使えるのか、不明だな』 そいゆう風に、記憶の欠片の中で、言っていた“アラディーナ”。 使えるかは、微妙な所。 魔方陣を、発動させるには、最短のルールが存在する。 『掟に、則り、魔法陣を、発動するのは、危険を感じた場合にする…。それ以外は、禁ずる』 厳しい発言をした彼は、魔法陣の内容を、来世に残さない様に、消した。 何時か、悪用されては、元もこうもないのは、アラディーナ自身も、理解っていた。 だけど、時折、記憶に触れる者も居る。 “白き絶対神サファリア”の血を引いている者は、大抵、お目に掛かる事が、出来るらしい。 実際、彼女が、動かしたかったのは、運命の輪だった。 母様は、それを、夢見ていた。 ただ、それは、唯一、親友と、呼ばれた人物が『愛』を、示したからこそ、叶ったとされている。 ある、侯爵が、愛したのは、大天使だったと、聞く。罪と、解りながらも、お互いの運命に、購いながら、魅せたらしい。 とても、綺麗な愛だったと…。 私が、目覚めたのは、弟が、危険に晒された時だけだったからな。 結構、時間を、費やしている。 面白い事に、母様は、記憶の玉を、私に管理させた。 『これは、父様が、八つ裂きにされた時』 過酷な人生まで、記憶されている。

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