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何百年、何千年と、時を重ねない限り、難しいかも知れない。
生まれ変われるのかも、不明。
だけど、見てみたい世界がある。
こうゆう世界とは、少し、変わった世界かも知れないわね。
例え、鎮魂の女神だとしても、夢を見る。
『私は、貴方に、憧れているのかも…』
レイィールが、生きる世界に、少しだけ憧憬するわ。
時の流れが、違う場所で、互いに生きている者同士だけど、関係性については、理解出来ている。
『憧れているから、見てみたいのよ。人間が、どいゆう風に、呼吸をするのか、興味ある物に、集中して、推しを、見つけるのかを、私は…リリーは、感じたい…』
憧れる世界は…。
白き華すらも、涙を、流すかも知れない。
しかしながら…。
レイィールの、あからさまな拒絶反応を、目の当たりにすると、余計、掻き回したくなる性質をしている母様だから、嫌がらせの如く、宿題の量が、増えそう。
あの、男も、頑なに、離れなさそうだし。
『リリー、聞こえているよ』
『業っとですよ…』
地獄耳め。
『本当、ソナタは、私を、飽きさせない。幾千年前に、生まれる筈だった魂を、レイナは、理に縛った。消滅はさせたくないのだと、解ったよ。だけど、娘に、鎮魂の座を、与えるとは、流石と言うべきか』
まだ、天界に、エデンの園が、存在した時に、七大天使が一人、ミカエルの娘『リアホース』と、融合させた。
だから、私の魂は、一つの身体に、入っていったんだと、解る。相性が、良かったのか、拒絶反応すら見せず、馴染んでいった。
ー…そして、私は、母様の愛剣でもある。
“ダイヤモンド・リリー”。
何年と、諍い事が、起きても、変えられない真実だってある。
罪の重さを、計るのは、少し、苦手。
道を、削がれている魂にしか、興味が無いんだもの。
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