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第一章:夢を見る華は、炎に、映す。

ー天界・レイ・光皇城・璃於の寝室 『昔々、ある所に、それは、美しい女神様が、存在しました。名前は『リンア』と、言い。長い銀糸の髪に、父親譲りの双眸、スレンダーな女性だと、神々は噂していました』 時折、僕は、夢を見る。 遺伝のせいか、解らないけど、体質的に、夢見体質だと、担当医に、言われた。 だからか、知らないけど…。 昔話に、出てくる女神の話をされる。 天界の更なる上には、聖界という場所が存在し、創造神が、住まう場所だと、聞かされた。 よくよく、考えれば、僕の夢の中に出てくるのは、赤ん坊で、母親であろう女性に、抱っこされながら、物語を、聞いている。 面白い事に、それが、代々と、語り継がれていくのか、赤ん坊は、次なる世界を創り上げた。それが、天界。 僕が…。 棲んでいる國だったりする。 こう、考えると、不思議な気持ちにさせられるんだけど。 凄いのは、その赤ん坊の姿が…。 『こ、これが、龍神の血を引いた、私の姿!胸無い、身長は…母様より…高いのは…元から、か。瞳の色に関しては、文句は言えない。父様から、受け継いだ色だから。しかし…アイツは、何処に行った』 自分の顔を鏡に映して、一人言を、呟いていた事だ。 確かに、昔の姿に、比べれば、大層、変わった。 あんなにあった、豊富な胸に、スレンダーなライン。ついでに、瞳を細めた時の、妙な色気。とても、あの、身長が低い、女性から、生まれてきたとは思えないぐらい心優しい子に、育ったなと思う。 思わず、拳を、握り締めたくなった。 別に、僕のタイプが、あんな感じの女性じゃないとだけは、言っておく。 ー…ただ。 時折、夢を見ていたら、息をハァハァとした男性が、現れる。 鼻息というより、興奮一歩手前の危ない存在みたいな感じの男性で、まぁ、美形の類いなんだろう。

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