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とある所に、不思議な不思議な國が存在しました。 其処は、白銀の世界が、織り成す少し、変わった國…。 誰もが…。 一度は、開きたくなる御伽話の様なハッピーエンドで、終わるのかは。 ー…読んでみてからの、お楽しみ。 これは、一人の女性が…。 ある男性に、出逢った事から、廻り始める運命。 そう、龍神、最後の生き残りの彼は、私達家系とは、違った意味で、特別でした。 男性の家系は…。 聖界戦争に、深く関係を持っていた王族。 そして…。 大叔父の血筋の者だと、気付いたのは、あの、瞳でした。 娘ですら、知らない家系の因縁が。 ー…今、開かれようとしていました。 私も、亡き夫の言われた通りに、行動に、移さなければいけません。 白薔薇が、咲き誇る『リオトル』。 リンアの為に、創った國を、護る為に、時と生きる覚悟を。 儚い夢の中で眠る、愛しき子に、綴りたい。 新たなる物語に、序章を。 『君が、望むなら』 『リンアには、何時か、話さないといけませんね…』 『その時が、来るまで…時空の檻は、使ってはいけない』 『えぇ、解っていますわ…』 それが…。 合図かの様に。 聖界戦争の幕が開いた。 『魔界王族“ブルブェニ”についても、ちゃんと、教えておくべきだ。リンアは、正統な血筋を引いているだろう。それに、彼等が、動き出すのも時間の問題だ』 『…』 ー…えぇ。 時の神ですら、見放した一族ですもの。 誰もが、欲するものを、彼等は、手に入れる事に、必死になり。 罪無き者を、残虐し続けた結果。 今の座があるのだと。 『心配するな。必ず、闘いを、終わらせてくる。貧困な世界は、誰も、望まない。だから、リンアを、頼む…。可愛い娘の前で、本来の姿を、見せる訳にもいかない』 『解っていますわ。私も、貴方の心と共に、闘います。ですから、どうぞ、ご無事を、お祈りしています…』 『あまり、煽るな』 『そいゆう意味で、言っていませんのご存知でしょう?』 何時しか、見た夢で。 貴方との再会が…。

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