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第三章:龍神最後の生き残りは、時として、ナルシストで、彩る。(ディーラーアside)
ー冥界・リラーダの城・ノアールの書斎部屋
「で、どうだった?聖界は」
書類に、サインしていた伯父が、手の動きを止め。
俺に、尋ねた。
「初めて、訪れましたが、素晴らしい世界でした。それに…」
[ん?」
「長い銀色の髪をしたスレンダーな女性に、逢いました。上から、八十、六十三、八十五という感じです…」
「…」
頬を、緩めながら説明する俺を、見て、無言になる。
いや…。
伯父の好みより、俺の好み。
『此処は、聖界『リオトル』。ソナタは、何故、来た?』
『いつの間にか、辿り着いていた』
『『リオトル』は、母様の結界が、張られている為に、普通の者が、辿り着くのは可笑しい…』
ブツブツと、一人言を言っていたけど。
「伯父様は…『リオトル』を、ご存知ですか?」
「彼処は、女神が創った國で…。他の聖界とは、変わっている。長い銀色の髪をしていたのは、娘。名を『リンセイア』と言う。母親は、長い白い髪をしていて、異なる瞳をしている」
彼女の名前『リンセイア』と、言うのか。
そういや、足を踏み入れた時、母親らしい影は、見なかったが。運が付いていると言うべきなのか。
はたまた、必然と言うべきか。
「しかし、彼女しか、見ていませんが…」
「幸運と…言ってあげたいけど。君が『リンセイア』を、見た時、何か、言っていなかった?」
「…『母様の結界が、張ってある筈なのに、可笑しい』と、呟いていましたけど」
「それ、普通に、来客立ち入り禁止という意味を表す。本来なら…トラップ発動して、八つ裂きだよ」
伯父の科白に、固まる俺。
あの場で、トラップ発動していたら、俺の身体は、バラバラ殺人事件みたくなっていたのか。
女神と、言っていたけど、おっかない。
侵入者居たら、容赦無く…。
執行されているパターンだな。
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