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4ー2
しかしながら、此処に、記されるのは、聖界語で、言う。
「アリゲトス・アオーリア・デュラス…」
銀なる世界へ、ようこそ。
龍族、最後の生き残り。
ー…“ディーアーラ・マリアーヌ・セリア・リリアータ”。
祝福と、歓迎の意を、込めて。
私から、一つ、贈り物を。
「ティアートゥ・ヤスィア・セレーヌ…」
娘と、運命と、言うなら、それも酔狂。
「というか、今の言葉を…理解しているのが、約八割程度で、殆どは、天界語プラス聖界語ぐらいよね。リンアですら…冥界語には、触れない。此処は、父親である、あの人が、正解。冥界語は、基本、私の癖であって、後は…魔界語に…限る…」
私は、古代の言葉の方が、使いやすいけど、リンアは、多分、今の言葉かしら。
解りやすいように、父親が、和訳しているのなら、多分。
それを、選ぶ。
「リリィーアストィス・アネー・ムラゲ…」
なんて、天界語を、使っても…。
私が、言葉を使うとすれば、呪文を、唱える時ぐらいで。
他は、冥界語だ。
何故、冥界語?と、なる人も多くない。
しかし、生まれた場所と、育った場所を、考えれば、答えは、明確で、幼い頃から、触れているから仕方ない。
例えば、冥界王族が、今では触れない古代の言葉は、オススメ。
凄く…。
繊細だわ。
「よって、其処に、生まれるのが、新しい言葉なのだけど…。金色に、輝いていて綺麗なのよ…」
貴方にも、理解する日が、来るのかしら。
龍族最後の生き残りディーアーラ。
その、鱗は、丈夫だと、伺っていますよ。
貴方は、私の娘を、護る盾となれるのでしょうか。
「ー…大死神の血筋を引く、龍族の皇子…」
楽しみが、一つ、増えて。
一つ、減っていくのは、惜しいけど。
その…。
雫すらも、拾って、差し上げましょう。
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