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「だけど、不法侵入は、罰則なので、許可書は、ちゃんと取って欲しいわ…」 私は、窓から見える景色を眺め。 ふっと、自然に囲まれた。 この、場所を、時空の中に、取り入れる事にした。 木々の隙間から入る木漏れ日が、辺りを、照らしていく。 こんな、自然を、見せないのは、勿体ない…。 「リンアに、残しておくべきね…」 まだまだ、先の話をしていても、仕方ないけど。 運命の輪は、廻り始めている…。 「十九世紀最後の映画のワーンシーンぽっく、お涙頂戴みたいな物語とはいかないのは、残念だけど、それなりに、準備している物はあるのよ。運命の輪は…その一つ…」 グルグル、軌道に乗って廻っているものだから。 つい、手を、加えたくなる。 『それ、癖なのか。運命の輪に、課題を、押し付けて』 『癖というか、少し、歪ませただけですわ…』 あきれ返っていた、亡き夫。 ほんの少しだけ、時空を、歪めただけで、怒られてしまった。 だから、なるべくは、やらない様にしているけど。 たまに…。 悪戯をしたくなる。 バレない様にやらないと、後から、バレてしまったら、水の泡となってしまう。 「これを機に、新しい時空魔法でも、発案しようかしら…」 一人言を、呟きながら、テーブルに、置かれてある契約書を、見つめた。 「私も、覚悟を、決めないといけませんわね。彼方の、ご好意を、無下に出来ない…」 左側に置かれてあるインクに、万年筆を、差し。 契約書に、サインをした。 結婚の条約、これで良いのかしら。 私、子連れだと、最初に、言ったけど、彼方側の方。 笑顔で、対応していたわよ。 『リンアの為に、私が亡くなったら』 という、遺言を残した亡き、夫。 今更ながら、この、契約書には、立地条件が、載っています。 『血が繋がっていなくても、実の子として、育て、跡継ぎに関しても、ちゃんと、地位を、与える』 こんな条件、普通の王族でも、出さないと思いますわ。

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