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ノンリアルに、引っ越して来て、状況も変わった。 理由は、きっと、彼女の大伯父にあるのだろう。 『ソナタの大伯父とは、どんな感じなんだ?』 『母様を、脅威と思っている獰猛とまではいかないが、意外と、しぶとく、死なない老い耄れだと、家臣を含め、側近も、吐いていた…』 イメージが、出来ないから、諦めた。 確か、リンアの母親は、忽然と、姿を消した女神だと聞いている。 私も、叔父様に聞いたら『必要になったら、現れるよ』なんて言っていたけど。 『でも、父様は。あ、私の本当の父親は、亡くなったのを知っているな。つまり、この場合は、養父にあたる訳だが、凄く、立派な方で、私を、本当の娘の様に、育ててくれた…』 『それは、聞いている。聖界戦争で、亡くなったと。そして、母君が、再婚を果たしたのも』 相手が、魔界の者だと耳にした時は、度肝を、抜かされそうになった。 リンアを見ていたら、ディーラ-アは、ほっとした。 魔界の者は、上下争いが、凄く、常に、闘いが、激しいと、聞いている。その部分を心配していたのだが。 リンアを育てた養父は、レディーとしての嗜みを、忘れさせる事なく、立派な女性へと、成長させた。 しかし、気になるのが…。 ー…魔界の者だと、聞いたが、何処の一族? 『聖界王族の皇女を、養うくらいだから』 何年経っても、教えてくれないんだよな。 「兎に角、稽古より先に、レディーになる道を、歩んでくれ…」 「恥じない程度に、慎みます。だけど、母様の魔術特訓は」 「あれは、俺が言っても直らないから…」 娘の前で…。 恥ずかしながら。 リンアの癖は、流石の夫でも直せない。 魔術に関しては、何処から資料を、集めてきたのかと、問えば、鋭い眼光を、飛ばしてくる。 触れて欲しくないと、思った彼は、彼女が、やりたい様にやらせる事にした。

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