23 / 59

5-2

【リンアside】 『この度の件におき、彼方側の行動が、活発になってきています』 そう、部下に告げられた時、私は、國を一時、離れる事にした。 母様が、残してくれた『リオトル』。 『父様は?父様は、何て言っていた…』 『『様子を見るしかないでしょう』と、申していました』 『…好戦的で、闘いを、遊戯だと思っているのに?』 発破を、掛けてみたが、見事に、撃沈。 父様が上だった。 母が、再婚した相手は、魔界貴族最高峰の方でした。 魔界王族『ブルブェニ』と、深い関係にある一族。 母に、求婚したあたりが、少し、誇りに思う。 私が知る母様は…。 『お見合い写真?こいゆうのは、こうしてやりますわ』 幼子を、片手に、写真を燃やす、容赦なさ。 よく、父様は、燃やされる事なく、残ったなんて、あの頃は、思ったけど。 一緒に、暮らしていたら、何となく、解った。 そんな二人を見て、憧れて、家族を持ったのは良いが。 「娘は、まったくもって、ディーラ-ア似なんです。故に…レディーとしての嗜みじゃなく、稽古に励むばかりで、私の言う事を聞いてくれない」 母様なら、どう、教えていたのでしょうか。 あの日から、忽然と、姿を消して。 「狡いです…。私の事を、リリアンに、任せぱなっしで…一体、何処に、行ったのですか」 聞きたい公式もあったのに。 夢見する度に、現れる少年。 儚い感じの雰囲気を持った美少年なんだが、何か、昔に見た覚えもある。 当時に、付けていた日記を開いてみたけど、手掛かりが見つからないのが、難点。 そいゆう時って…。 「リーアルゥ・マイリア・ティラスだったかな。母様なら、古代冥界語を、使うだろうな。私の場合は、現代に馴染んだ言葉が合うから」 親しみやすい言葉を、唱える事は多いが、冥界語を、口にするのは、何年ぶりだろうか。

ともだちにシェアしよう!