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ー聖界・ノンリアル國・フィーザー城・玉座 晴天な空を眺める黒髪の男性。 此処は、何時も、そのものだと言える。 とある國から…。 ある家族が、引っ越して来た。 一人は、白銀色の髪をした女性。 西の國『リオトル』の皇女。 何度か、お目に掛かった事があるが、流石、噂以上の女性だと、彼は思った。 「てっきり、君も…一緒だと思ったんだけど」 仄かな笑みを浮かべながら、サイドテーブルに、置かれてある写真を、見た。 「…名を、リンアと、言うらしいじゃないか。君が付けそうな名前だ。そういや、一緒に居た夫は、大死神の甥っ子だって?國中で、噂だよ」 大抵、こいゆう会話をしていたら、脳内に、話を掛けてきそうなんだが。 アイツ…。 何処で、何をしている。 『リオトル』は、白銀の世界が広がる不思議な國なんだろう。 嬉しそうに、微笑みながら、言っていたじゃないか 『娘の為に…創った國…』だと。 それを、忽然と、姿を消すなんて。 「何を…企んでいる?俺を、嵌める気か?」 『誰が、嵌めるもんですか…。不利ですよ、不利…』 突然、声が聞こえた。 男性は、はっとし、眉間に、皺を寄せた。 長年の感が働かせろ。 「やっぱ、鈍ったかな。長年、平和の元で、暮らしている俺が、戦争など、殆ど出向かないから」 『どの、口が言うのかしら。嘗ては『ノンリアルの英雄』と、謳われたノンが、平和ボケみたいな科白を、吐くなんて…雪崩を、起こす気ですか…』 「で、今の言葉は、聞き流してやるから。お前は、何をしている…。愛娘を、おいて」 『可愛い子には、旅をさせろって、言うじゃないですか…』 その、科白が吐かれる日は、大抵、裏があるのを知っている彼は、彼女が、次に、何を求めているか、解った。 リンアが、生まれる前からの仲だ。 見逃す筈も無い。 僅かな、嘘にも。 言葉が…。 隠されている事も。 思い返せば、流れてくる光景に、ノンは、微笑った。

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