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ー聖界・リンダリア國・レインシャワー 夜空に浮かぶ、満月が、自棄に大きく感じるのは、此処が、聖界に存在する國だからだ。 神々が、訪れるのは、滅多に無い地とも言える。 「見つけた」 夕闇に、溶け込む黒髪が、風に靡く。 この、國の有名と言えば…。 オーロラか。 「というか、こんな遠い地方に居るなんて聞いていないぞ。アイツ、此処で、何をやらかそうとしている。よく、現夫が、許したな。俺なら、こんな場所まで来たりしない」 彼は、叫びながら、辺りを見渡した。 大方、この辺りに、結界でも張ってあるのが特徴であるが、相手が相手なだけに、用心するだろう。 景色が綺麗なだけで、こんな場所を選んだりしないのを解っていた。 一風、変わっていると言えば、湖の水が、宙に浮いている所。 解明されていない地方に来る癖は、抜けていないらしい。 『リオトル』創る時も、確か、無法地帯から開拓していった。 子供の事を考え、お伽噺に、出てくる様な世界を、三日で。 それが、彼女の凄い所。 ー…というか。 どうやって、トラップという名の空間を解く。 「えっと、昔なら『きゃあ、私の大好きな薔薇の砂糖漬けと、ラム酒に漬けられたコンフィチュッ。仕方ないから…開けてやりますわ』と、言っていたけっな。アイツの好物、少し、変わっているから、用意するのが大変だった」 何か、気分は、供えて、祈祷する気分だ。 國の秘密企業では、必要なアッシュ-ケースの中から、好きそうな食べ物を出してみた。 彼が、統一する『ノンリアル』名産のラムレーズンチョコ。 東の國から、取り寄せた梅を使った大福に、彼女お気に入り『燕尾服に、眼鏡、オールバックに、高身長の男性』が、作った特製プリン。 ついでに、願いを一つ叶えてもらう為に、持ってきた娘の写真。

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