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アイツ、確か、昔に『古傷が、抉られる』とか、言って、お見合い写真を、燃やされた様な。 魔界で、会合があった時、顔をひきつらせていた。 龍族の血を、引いている分『アリドラ』の横で、暮らしていると、聞いた。 顔は、女顔だけど、中身は、年より臭いと、同僚が、言っていた様な気がする。 安息な地だと、本人は言っていたが、北の『アリドラ』は、極寒の地。何処に、冷える國で、薄着で居る男が居る。 私なら、お断りだ。 ー…それは、私が、逢う可能性があるのか。 『リンアが…創った世界には、リュリ。つまり、あの娘が…大人になった時、天界名『火龍帝 炎覇』の運命が廻り始めますわ。その時、関わってくるのが、天界に棲む、三神の内の二人…。天照大御神。この、時代で言うなら、南の國を、担当している者でしょうか…。もう、一人は、月詠之尊。此方は、夜を担当する者。私の血を引く、御子が生まれる家系です。しかし、其処に…暗雲が、渦巻くのも確か…』 その時代で…。 何かが、起きるのなら、潜っておくのも、必要だな。 記憶の中に潜るのは、得意分野とは、言えないが、必要だったら、やって退ける。 リリアンも、どの道、リンアと一緒に、生涯を生きる事になる。 特殊部隊、聖界第二騎士、リリアンと、聞けば、解るだろう。誰だって、道を開けていく、西洋人形みたいな男。 彼女の側に、支えている以上、任務は、全うしないといけない。 『レイナ様、その、誠に申し訳御座いませんが、私、リンア様と、生涯を共に過ごすつもりはありますが、正直、ディーラーア王の命は、保証出来ません。龍族で、涎を垂らす主を持っていると…色々、大変で、御座います』 『其処は、折れてあげなさい。あの子、自分の趣味と、ご馳走には、目が御座いませんの…。だから、聖獣の召還の仕方とか…聖霊界の掟とか、叩き込んでしまえば良いわ…』 また、唐突に、難題を、投げ掛ける。

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