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ー天界・レイ・光皇城・玉座 「だから、僕は、違うって言っている…」 大きな声が、響く。 「でも、君の父君が、言った事だ。龍神の血を引いている者は、十五龍神の手によって、育てられるのが、理。だから、断ったとしても、楔が、発動する」 玉座に、座る男性が話す。 「しかし、僕は…」 「カナシータ・シュザー・レイン・ファイアー・ハイト。天界名『光皇帝 燐雨(こうおうてい りんう)』。これは、あくまで、王族としての習わしであり、龍族の血を引いているなら、尚更、十五龍神の元に、行くべきである」 「…」 童神は、十三祝いが過ぎるまでは、大人の元で、育たないといけない。 尚更、龍族の血を引いているなら、十五龍神の元で、育てられるのが掟。 それは、僕も、解っている。 しかしながら、時折、夢を見たりするんだ。 金髪の長い髪をした男性が、難しそうな顔をしながら、悩んでいるのかと思えば、自分を映して見とれている姿を。 あれは、正直、気色悪いと、思う青年。 ー…何処を、どう見て。 自分の美しさを、二時間も鏡の前で、語れる。 流石に、カナシータも、ツッコミを、入れたくなった。 良い思い出の筈が、どうして最初の光景が、彼のナルシストぶりを見ないといけなかったのか。 しかしながら、夢には意味があり、それは、時折、夢に出てくる女性が関係している。 銀色の髪をしていて、スレンダーで、それなりに身長があるのだが、彼女の特徴は、それだけじゃなかった。 異なる瞳が、何とも、美しく、煌めくのだった。まるで、宝石を、嵌め込んだ様な輝きがある。 きっと、この世で硬いと言われている硬石、ダイヤモンドよりも綺麗な感じなんだろう。 どんな、宝石と言えば、答えは困るが、金色水晶に近い様な? しかし、あれは、光の反射で、そう、見えるのかも。 だって…。 『私の瞳は、少し、特殊だ』 誇らしげに言っていた。

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