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虎鉄はすでに痛みを覚えるほど天を衝く自らをそのままに一度荒い呼吸を整えながら、引き出しから共に取り出したローションのぬめりを指に絡ませ、彼の慎ましい秘所に太い指を気ぜわし気に差し入れた。  ぐちゅぐちゅとした音を立てながら、千雪の唇も奪うと、千雪は反射的にまだ残る血の味を味わいたがって赤い舌を懸命に伸ばしてそれを受け入れる。柔らかく滑らかな舌を味わうように虎鉄は擦り合わせ血の混じった唾液を千雪の喉に注ぎ込むと、ごくりと音を立てて千雪はそれを飲み込み小さく身体を震わせた。 「ひうっ……」  冬以来その場所に触れたことのない千雪は、無意識に腰が引けるが虎鉄はあやすように、片手で千雪の自身を摺り上げながら、虎鉄は興奮しきりはやる気持ちを吐息で逃すようにはあはあと息つきもらす。千雪に少しも痛みを与えたくない気持ちと今すぐ押し入り奥の奥まで犯したい衝動の両方に苛まれながら、虎鉄は再び唇を噛みしめ血を滴らせた。  迸しる赤い雫を舌を懸命に伸ばして千雪が仔犬のように夢中で舐めとると、その間に本数を増やした指の腹で千雪がすすり泣くほど善い場所を探して押し当てる。 「ひうっ!」 「ごめんな……。ちょっと間が空いたからきっついよな。千雪のココ、俺の指をきゅうきゅう、痛いぐらい食ってくる」 「い、いうな、ひやあ!」  千雪の雄の部分も大きな掌で全て包み込まれてしごかれ、白い喉をまだ明るい日差しの下晒すようにのけ反ると、昼日中に階下にはまだ母や常連客がいるという背徳的な状況すら脳裏から吹き飛ぶほどの圧倒的な快感が身体中を駆けのぼった。 「で、出ちゃう、だめぇ、手ぇとめて!!!」 「いいぞ、いけよ」 「ああああんっ!」  ほどなくして愛らしい嬌声を上げつつ、腰を反らし果てた千雪は自らを解き放ちながら、後ろでは虎鉄の指をかみ切らんばかりに喰い締める。指が伝える色っぽい脈動に、虎鉄はうっそりと余裕なく微笑んだ。

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