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「中、痙攣してる。千雪どっちでもいったの?」  千雪はそんな揶揄いの言葉に恥ずかしさも感じる余裕すらなく瞳を伏せてくくたっと布団の上に寝転んだまま動けない。まだ呼吸が整わず、細い腰がさらに折れそうなほどにへこんだり上がったりする様子が艶美で虎鉄は目を奪われた。白く薄い腹に千雪の白い胸に自らの残滓を散らした千雪は艶めかしく、焦るな逸るなと思いながらも興奮を煽られる。虎鉄は獲物を前に舌なめずりする獣の表情で千雪を見おろした。 「千雪、綺麗だ」  もはや欲を抑えきれず、いいしな逞しい背で覆いかぶさると、ずっしりと重く血管が浮き出た自らを千雪漸く綻んだ蕾に教えてる。千雪が気だるげに長い睫毛をそよがせてうっすら瞳を開きかけるのと、虎鉄が一気に千雪を貫くことが同時に起こった。 「ああああ!!!」    いったばかりの身体は敏感で、再び痙攣して喉の奥でひっきりなしに短く悲鳴に近い吐息を漏らす。それすら更なる欲を煽り、虎鉄は最早千雪のことを優先できる余裕すら失って細い脚を片方肩に担ぎ上げると、一心不乱に腰を振り始めた。 「あ、あ、あ、あああ」 「千雪、俺だけだよな? 俺だけだって言え。血を啜るのも、身体を暴くのを許すのも、俺だけだって。ずっと、一生、俺だけだって、言えよ」 「ひあああ」 「俺の血が欲しいだけだってかまわない。お前に求められるなら、なんだってくれてやる」 (俺も、大好き。欲しいよ。虎鉄の心も、身体も、その血も、全部)  千雪だって思いのたけをぶつけかえしたかったけれど、挿入の勢いで再び達してしまい、揺さぶられる衝撃の強さに口からは嬌声ばかりが迸ってばかりで言葉が紡ぐ前に霧散してしまう有様だ。 「千雪、好きだ。一生、愛してる」 『俺も好き』と言葉にできず、こくこくっと必死で頷いたけれど、虎鉄に伝わったのかは分からない。ただひたすらに、今が昼間で祖父の部屋で下には母や客たちがいて、そんなことすら頭から抜け落ちてもう虎鉄の刻む激しいリズムについていくことがやっとだった。身体を巡る虎鉄の力強い血のおかげで身体はいつになく温かく力が腹の底から漲ってくるのを感じてはいたが、それと攻め苛まれるこの猛攻を受け続ける神経をそのまま直になぞられるような快感に耐えられるのはまた別の問題だったようだ。千雪は中々果てることなく激しく腰を使う虎鉄を前に完敗し、意識を手放した。

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