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「ちょっと、虎鉄!」
千雪の告白がこのまま流されていきそうで、腕を突っぱね、逃げる素振りを見せたらそれがさらに興奮を煽ってしまったようだ。千雪の両腕を羽交い絞めにするように正面から抱きかかえ、熱い黒湯の中にざぶんと沈むと、今度は千雪の胸元を高い鼻先でまさぐってきた。
その刺激だけで昼間の熱が身体中に蘇り、千雪は細い身体をよじって身悶えるが虎鉄の腕は緩まることはなく痛い程締め付けてくる。
「こてつぅ、まっ」
「待てない! ずっと千雪の言葉、待ってたんだ」
そんな風に快活な言葉で素直に返され、千雪も歓喜で胸が一杯なところに折れそうなほど怖いぐらいに抱きすくめられた。
(虎鉄、すごく喜んでる!)
それだけでもう、天にも昇る気持ちだったのに虎鉄が続けてグラウンドの真ん中で出しているほどの大声で叫んだから流石に驚いて硬い胸板にしがみ付きなおしてしまった。
「俺もお前が大好きだ。白髪になるまで、一緒にいてくれ」
「し、白髪? 大吉爺ちゃんっぽい! 大袈裟! え、まって、あ……、あんっ!」
少しだけ身を離され、だがもう逃がさないとばかりに指を絡めて手を握られ、身動きを封じなられたまま、弱い胸先を食まれた。
「きゃうっ」
たまに舌先で押され、じゅっじゅっと吸われ続け、千雪は涙目で仰のいて唯一動く膝で虎鉄の脚を蹴りつけようとしたが力が入らずそれも叶わない。兆した前が虎鉄の引き締まった腹にもどかしく擦れる刺激にも耐え兼ね、涙声で訴えた。
「あー。千雪の乳首、ピンクでほんと可愛い。胸もすべすべ、柔やわ」
「恥ずかしいこと言うなよお」
そんな風にわざと千雪の周知を煽るようなことを胸の先で囁くから、鼻声で唇を尖らせると、虎鉄は上機嫌でなおも続けてくる。
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