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誕生日の話③12/25焔の場合そのに※
自身の誕生日に宣言した通り、焔への誕生日プレゼントには指輪を贈った。
それからクリスマスプレゼントは赤いマフラー。想像通りよく似合っていた。
クリスマスイヴは一緒に過ごせなかったけれど、ほんの少しだけ嫉妬したけれど、今日はみんなの正義のヒーローを甲斐がひとり占めしている。罪悪感と優越感がない混ぜになった複雑な感情を抱きながらも、たまらなく幸福だった。
それで、一時のテンションに身を任せてしまったのが良くなかった。
「……死にたい」
いくら暖房の効いた室内とはいえ、たとえフリース地の服とはいえ、ミニスカートから出た足はどうしたって寒い。それはもう色んな意味で。
焔からのクリスマスプレゼント、ミニスカサンタの衣装に身を包んだ甲斐は、早速それを着たことを後悔していた。だったら着なければ良かったのだけど。
でも、だって、あんな目で「着てくれないの?」なんて言われたら、断れっこない。
惚れた弱みってやつは本当に厄介だ。
だがどうして焔はこんなものを甲斐に着せようとするのか。似合いっこないだろうが。
「ヤバい甲斐.......天使?」
「ヤバいのはお前の目と頭だ」
幸いなのかはわからないが、焔の目は惚れた欲目で残念なことになっていたようで、似合うはずのないこのコスプレを賞賛し始めた。
「..............サンタさん、プレゼント貰ってもいい?」
欲情を隠そうとしない様子でベッドに押し倒される。
誕生日プレゼントだけでなくクリスマスプレゼントも貰ったくせに、欲張りなやつだ。
それでも、まあ、甲斐もまたそれを望んでいたので「いいよ」と答えてやった。
サンタの衣装は上下に分かれていて、そのうちのトップスの方を捲りあげられて、乳首を弄られている。
「あっ.......やっ」
スカートには一切触れられていないのに、自身が勃起してそこを押し上げているのがわかる。恥ずかしくてたまらない。
爪先でつんつんとつつかれて、それから強く摘まれて。痛みに泣きたくなったところに、今度は優しく舐められる。
真っ赤に勃起していたのは乳首もそうで、ジュルジュルと音を立てて舐められるとたまらなくなる。
「そこばっか.......やだぁっ」
乳首ばかり弄られると、日常生活で行為を思い出して恥ずかしくなる。ちょっとシャツが擦れただけで気持ちよくなってしまって、今すぐ焔と触れ合いたいなんて、いやらしいことを考えてしまう。それが嫌だったから、あまり弄られたくなかった。
「なんで?気持ちよさそうなのに」
「――ひんっ」
押し潰すように乳首をグリグリされているのに、痛いだけじゃなく気持ちよくなってしまう。
「ひっ、あっ.......そこ、だめっ.......」
「甲斐はエッチだからここだけでイケるよね」
「やっ.......グリグリしちゃ.......んんっ」
「――いいよ、イッて」
「あっ、んんんんんっ!」
耳元で囁かれながら、乳首を強く弾かれる。それだけで呆気なく射精してしまう。
スカートの下は大変なことになっていて、せっかく焔に貰ったのにと、到底日常で着るはずのない服のことを心配してしまう。
「甲斐、スカートの中、見せて」
イッたばかりでぼうっとしているところに、焔のお願いが聞こえてくる。言われるままにスカートを捲り上げる。
スカートの下には、やはり焔から贈られた下着があって、真っ赤なレースのパンツ。レースが透けて、下着の上からでも中がじっとりと濡れていることがよくわかってしまう。
「甲斐、えっちだね」
囁かれると、萎えたはずのそこが、また硬くなってくる。
「.......そのままうつ伏せになって。うん、それからお尻あげて。そうそう.......すごいえっち」
前はレースが透けているとはいえ、ペニスをしっかりと包み込んでいたが、後ろの方は紐でしかない。お尻に紐がくい込んで、わずかにアナルを隠しているだけだった。
「やっ.......はずかしい」
堪らずに訴えるが、もちろんやめてくれるはずもない。焔は甲斐のお尻をたっぷりと揉みしだいては、見え隠れしているアナルに息を吹きかけてくる。
「あっ、っ.......くすぐったい.......っ」
「くすぐったいだけ?」
息がかかるほど間近で見られているのだと思うと羞恥で死にそうになる。
「ひっ.......あっ.......」
揉まれていたお尻を外側に引っ張られ、アナルが焔の前に晒される。紐はほとんどそこを防御してくれない。
「――ひぃっ」
急に、生暖かいものが、紐の隙間をぬってアナルの表面を撫でる。
「やっ、ほむらっ.......きたないから.......っ!」
舐められている。唾液をたっぷりとアナルに塗りこめるように、丁寧に舐められている。
体の中をじっくりと濡らされていく感覚が気持ち悪くて、まるで愛液か何かが自身から溢れているような錯覚をする。
――ジュルッ、ジュルジュルッ、ちゅぱっ
「あっやっ、んんんんっ、だめっ」
焔の舌は、アナルの表面を舐めるだけでは飽き足らず、その先端を少しずつ中にめり込ませてくる。指ともペニスとも違う感触が中を押し広げてくる慣れない感覚。
恥ずかしいのに、気持ちいい。
それでも決定打には欠けていて、思わず自身に手を伸ばそうとした。が、あっさりバレて、腕を掴まれる。
「ここは俺のだから、勝手に触っちゃダメだよ」
「ひあっ」
ペニスに触れることは許されず、根元をリボンで結ばれてしまう。下肢へ伸ばしかけていた甲斐の手は、代わりに乳首へと導かれる。
「こっち触って気持ちよくなってて」
「あっ.......やっ、ゆるして.......っ!」
そんなことできるはずがないのに、指は焔の動きを思い出して乳首を刺激し始める。そうして夢中になっているとまたアナルを舐められる。舌が少しずつ奥まで入り込んでくる。
「あんっ、やっ.......も、.......はやくっ」
気持ちよくてもまだもどかしくて、無意識に腰が揺れてしまう。そうするとペニスと、その根元に結ばれたリボンも揺れて、それがまたいやらしいのだけど、もちろん甲斐はそんなことに気づきもしない。
唾液でたっぷりと慣らされた中に、焔の指が挿入される。はやく、もっと、熱いものが欲しい。たっぷりと中に出されながら、射精したい。
「やっ、はやく.......ほむらのほしいっ」
思わずそうねだると、息を飲む音が聞こえた。
「――ぁああっ!!」
一気にペニスが挿入されて、瞼の裏にチカチカと星が光る。
戒められたまま、精液も出せず、それなのに達してしまった。達したのに快楽は終わらず、いつまでも波が収まらない。
「やっ、まだ、.......イッてるからっ」
「ちゃんと出さずにイケたね。甲斐、えっちすぎ」
「やだっ..............むりぃっ」
頭を枕に擦り付けるようにして、お尻は勝手に高くあげて、乳首を弄る両手は自分のものなのに止まってくれない。
こんな恥ずかしくて死にそうな格好なのに、気持ちよくてたまらない。
「えっちなサンタさん、俺の精液受け取ってくれる?」
「ああっ、.......うけ、とるからぁっ、」
「じゃあ欲しいってちゃんと言って?」
「ひんっ..............やっ、なんでぬいちゃ.......」
突然ペニスを抜かれ、喪失感にアナルが勝手にヒクヒクとそれを求める。
自身を戒めていたリボンも解かれるが、だからといってこのままでは射精できそうにない。
早く入れて欲しい。中に出されながらイキたい。
挿入しやすいように、紐をずらし、指で中を開きながら焔を誘う。
「中に、焔の.......ほしい..............俺の中にいっぱい、出して――んんんっ!!」
再び挿入されて、深いところまで突かれる。
「あっ、やっ、はげしっ.......まってっ」
「待てない。無理。ごめん、すぐ出ちゃいそう」
「あっ、あっ、ふかっ、んんんっ.......」
「甲斐、甲斐..............俺だけの、甲斐。中にいっぱい出すね」
「うんっ、だしてっ、んっ――あっ」
中にドクドクと焔の物が流れ込んでくる。お腹の中から満たされたような、暖かい気持ちになる。
甲斐もまた射精し、レースの下着に包まれた部分がまたぐっしょりと重くなる。
「.......甲斐、ありがとう」
ぐったりした甲斐の頬に、それから左手の指輪にキスをされる。
その後、お尻を叩かれながら焔の上で腰を振らされたり、たっぷり中出しされた精液を自分で掻き出すように命令されたり、大変な夜を過ごすことになったのだった。
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