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天界第四天『マコン』は、太陽と、月が、廻る場所。またの名を『エデン』と、言う。
其処の、南に行けば、断崖絶壁で、豊かな緑が、生えている此処とは、想像を絶する場所。
そんな場所に、彼と、彼女は、暮らしていた。最初は、全てが、辿々しく、サバイバルとか自給自足は、無理じゃないかと、考えていた。
しかし…。
人間とは、不思議な物で。
知恵を付けていく。
『次は、天使!僕達の世話をしてくれる者とか、仕事をしてくれる者とか、サファリアを、管理してくれる者を…』
『本名で、呼ばないで』
『…っと、危ないなぁ。この、姉』
『クラエティアが、いけないんでしょう。本名で、呼ぶから。何時から、ド腹黒魔界創造神みたいになったの?というか、天使の件に関しては、私に、任せてくれないかしら。どうしても、植えたい花があるの』
彼が、本名で呼ぶものだから、思わず、私は、光術で、玉を、投げ飛ばした。
本来なら、杖を使って、第一天まで、堕とそうと、考えていた。
それが、私達の日常で、迚も、充実していた。
『植えるのは、良いけど、気候は?土は?』
首を傾げながら、尋ねてきた。
確かに、植物には、必要不可欠な栄養。
『今から、考えるわ』
『季節があるんだよ。例えば、これ。春蒔きだし、咲くのは、夏…』
『…』
『こっちは、夏に蒔いたら、秋ぐらい…』
クラエティアが、詳しいとは、思わなかった。
唖然とさせられた自分が居る。
國を創るにあたり、勉強をしたのだろう。
植物の事、調べたに違いない。
『もう少し、進めたら、植えるわ』
『サファリア、今、面倒臭いとか思ったでしょう…』
『そんな事ないわよ』
図星では無いけど、ムカついたから、杖の先で、彼の頭を殴った。
此処は、何れ、発展するんでしょうね。神々の世話をする者も、現れてくる。
その時までは、これを植えたいわ。
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