7 / 13

1-5

天界第四天『マコン』は、太陽と、月が、廻る場所。またの名を『エデン』と、言う。 其処の、南に行けば、断崖絶壁で、豊かな緑が、生えている此処とは、想像を絶する場所。 そんな場所に、彼と、彼女は、暮らしていた。最初は、全てが、辿々しく、サバイバルとか自給自足は、無理じゃないかと、考えていた。 しかし…。 人間とは、不思議な物で。 知恵を付けていく。 『次は、天使!僕達の世話をしてくれる者とか、仕事をしてくれる者とか、サファリアを、管理してくれる者を…』 『本名で、呼ばないで』 『…っと、危ないなぁ。この、姉』 『クラエティアが、いけないんでしょう。本名で、呼ぶから。何時から、ド腹黒魔界創造神みたいになったの?というか、天使の件に関しては、私に、任せてくれないかしら。どうしても、植えたい花があるの』 彼が、本名で呼ぶものだから、思わず、私は、光術で、玉を、投げ飛ばした。 本来なら、杖を使って、第一天まで、堕とそうと、考えていた。 それが、私達の日常で、迚も、充実していた。 『植えるのは、良いけど、気候は?土は?』 首を傾げながら、尋ねてきた。 確かに、植物には、必要不可欠な栄養。 『今から、考えるわ』 『季節があるんだよ。例えば、これ。春蒔きだし、咲くのは、夏…』 『…』 『こっちは、夏に蒔いたら、秋ぐらい…』 クラエティアが、詳しいとは、思わなかった。 唖然とさせられた自分が居る。 國を創るにあたり、勉強をしたのだろう。 植物の事、調べたに違いない。 『もう少し、進めたら、植えるわ』 『サファリア、今、面倒臭いとか思ったでしょう…』 『そんな事ないわよ』 図星では無いけど、ムカついたから、杖の先で、彼の頭を殴った。 此処は、何れ、発展するんでしょうね。神々の世話をする者も、現れてくる。 その時までは、これを植えたいわ。

ともだちにシェアしよう!