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15章(14)★
いじられた胸がじりじりとしていて、身体全体がもどかしい。もう完全に刺激を欲している。
廉が優しい目をして尚紀を見下ろしている。潤んでいて、慈しむような、それでいて穏やかで満たされたような目。その光を眺めて、尚紀は嬉しくなる。
「尚紀が幸せそうな顔をしている」
廉が微笑んだ。きっと廉のそんな表情を見ているからだ。
廉さんがそんな顔をしているからですよ……。尚紀はそう言ったが、廉の指が動いて、尚紀は身を揺らして喘いだ。
「ああっ……」
胸の突起を親指で潰されたのは刺激的で、続いてさわさわと肌に触れられて、身悶えた。欲しい刺激を与えられている。熱いものが身体に満ちる。
もう身体が素直に反応しすぎていて、尚紀はいっぱいいっぱいだ。この人の前では何も隠すことができない。恥ずかしいけど、本当にそうなのだ。
「廉さん……」
尚紀がそう呼びかけると、先ほどより少し欲望に濡れた瞳を見せる廉が、尚紀を見下ろす。
そして何も言わずに、再びキスをした。
気持ちいいな……。
唇を重ね、舌を絡ませ唾液を合わせて、一つになっていく行為に、うっとりした。
キスってこんなに気持ちがいいんだなと、思っているとすっかりニットをはだけさせられていて、少し唇を離した。
「ベッドに行きませんか」
尚紀が提案する。それはもっと深く交わりたいという意図。
廉はうなずいた。
寝室のベッドはそのまま尚紀が使っていたが、そこに二人して上がる。尚紀のニットはその時にするりと脱がされてしまった。
上半身があらわになるが、身体が熱っていて気持ちがいい。だけど、直接視線に晒されるのが恥ずかしくて両腕で庇った。
「見せて」
廉が尚紀の手を優しく外し、そのまま胸にキスをしてくれた。柔らかくて少し艶かしいものが肌に触れる。驚いて身体を揺らしたが、廉は構うことなく紅い突起を口に含んだ。
「んっ……」
熱いものに包まれ尚紀は驚き身を揺らし、与えられた快感で熱い息を漏らした。含まれた部分を唇と舌で刺激されて、身体が煽られる。
「れん……さん!」
声は聞こえているのだろうけど、刺激は止まらず尚紀は熱い息が漏れるのを止められない。
そのまま押し倒されて、廉に覆い被さられた。
唾液まみれにされて、散々刺激されて敏感になった乳首から唇が離れ、廉が見下ろしてくる。艶かしく色気が絡む視線に、尚紀は廉の新たな一面を見た気した。
「いい?」
ストレートに問われ、頷きで答える。手は尚紀のパンツのウエストに添えられていた。
ボタンを外されて、少しずらされる。腰骨が露出して、そこにキスをされた。そしてお腹。
「尚紀は綺麗だな」
廉にそう褒められて、恥ずかしくて嬉しい。
するするとパンツを脱がされて、下着が露わになった。恥ずかしいくらい、廉の刺激に反応していて、中心部は形が変化しているのが見て取れる。
「れん……さぁん」
少し甘えるような声が出てしまって恥ずかしい。だって、本当にそんなにまじまじと見ないでほしいのに……。
「尚紀は可愛いな。……もうこんなに」
視線がそこに集まっているのを自覚して尚紀は猛烈に羞恥心が込み上げた。
パンツはそのままするすると脚から外されてしまう。もう纏うものは少なかった。
「あん……」
恥ずかしくて、思わず両手をかざし廉に抱きつく。抱きついてしまえば視界から逃れられると思ったのだ。
「ん?」
それが裏目に出たようで、廉の指が温かい手が尚紀の腰に伸び、脚をさする。
その予想外の刺激に背筋が伸びた。
「あ……ん」
敏感だな、と嬉しそうな声が耳元に届いた。
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