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16章(19)★

 ぷるんと飛び出る屹立しかけているその場所を、廉が愛おしそうな目で眺める。その視線に尚紀はドキドキする。  そんなに見られるのは恥ずかしいと思うけど、廉にならば、全てを晒してでも見てほしい。  廉に膝を割られ、露わになったその場所に手が触れられる。  ここ数ヶ月、何度も廉にはその場所も、乱れる姿も見られているのに、慣れない。毎回どきどきする。  息を詰めて見つめていると、廉が煌めく瞳を尚紀に向けた。 「いつ見ても尚紀のは素直で可愛い」  そう言った。 「ふるふるしてる。食べたい」  先端にキスをして、かぷりと口に含まれる。圧倒的にエネルギーのあるものに包まれて、尚紀は腰が、身体が震え、声が漏れた。 「ああ……ん。廉さん」  うわごとのように呼びかけると、ぎゅっと手を握ってくれた。自分の脚の間から、愛するアルファの頭が見える。  熱情を持った口腔内で愛されて、尚紀はあっというまに高みまでのぼらされて、あっけなく果てた。 「ああ……!」  そのタイミングで後ろに指が這われて、ぐいっと入れ込まれ、掻き回される。  果てた余韻などお構いなしに、尚紀のその場所を、自分の形に覚えさせるように、念入りに。  尚紀が廉の与える刺激に反応して、あん、と声を上げる。中を穿っては広げて刺激して。尚紀は腰を揺らし前を昂らせて廉にキスをねだる。それに、廉はかわいいね、情熱的だ、食べてしまいたいと、言ってくれた。  前も後ろも刺激されてかき回されて、脚を掲げられて廉が入ってくる。その場所は、すでにやわらかく熟れていて、彼を受け止める。  ふう……と、深く吐く息に、快感も含まれているようで、尚紀は安堵した。  自分はアルファを興奮させることができていると、実感した。 「尚紀の中はいつも熱い」  そう呟く廉の表情はとても満たされたもので、尚紀は無言で頷く。 「僕はすごく幸せです」  そう言って廉にキスをねだる。彼も承知していて、尚紀の唇を啄み、そして舌を差し入れる。彼を受け入れている場所は、腰を使っては抜き差しされ、塗り込められたローションのせいか、水音がすごい。  だけど、その動物的な行為が、実に本能的で快感と共に尚紀の安堵感をも引き上げるのだ。 「俺も尚紀を繋がれて嬉しい」  そう言って廉は何度もキスをした。 「後ろから入りたい。いい?」  そう言われて、尚紀は頷き膝をつく。腰を上げるとするりとなんの抵抗もなく、廉が入ってきて。もうすっかりその場所は彼の形になってしまっていることを知る。  しかし、拾う快感は別のようで、尚紀の背筋が震えた。 「ぁ……あん」  可愛く鳴くなと言われて、腰を突かれる。背後から簡単にフロントを握られてしまい、前からより弱いところを曝け出しているように感じ、身体が震える。  これまで廉は背後から入り込むことをしてこなかった。もしかしたら項を見たくないのかもと思ったりもしたけれど……。  廉はそのまま項にキスをした。 「この噛み跡を消して、尚紀を俺の番にするから」  大丈夫、病院で安心して待っていなさいと、と言った。 「颯真先生の言うことをよく聞いてな」 「廉さん……」 「そしたら迎えに行く」 「……はい。待ってます」  そして彼は誓うように、もう一度、項の跡の上にキスをした。

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