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第18話 専属 ※本編完結
「忍……大丈夫か?明日帰れる?つか、歩ける?」
「腰、イタイ。水……」
「ああ、はいはい」
かいがいしく水を飲ませてやりながら、さすがにちょっとやりすぎたか、と沢田は反省していた。
あれから前からも後ろからも、精力の限りを尽くして、仲里をイかせまくった。
こんな濃厚なセックスは生まれて初めてだ。
沢田的には大満足だが、これで仲里がセックスに懲りたら困る。
「章吾、タフだなー。知らなかった」
親友のセックスがタフかどうかなど、知らなくて当たり前なのだが、今は知らなかった沢田の新たな一面を知るのが楽しい、と思う。
「そりゃあ、もう。体力だけは自信あるもんね、俺」
「体力だけじゃなくて、料理も家事もできるだろ?」
「も、もちろん」
「しかも、俺の仕事手伝ってくれるんだよな?」
「努力する……」
「俺、ひょっとしたらすげえ掘り出しモノつかまえたかなあ」
「それは……俺のこと?」
「そ。俺、これから三食セックス付きだろ? あ、そうだ。章吾、俺の秘書になって。ホストより秘書の方がいいだろ?」
あれ、なんだか……
忍が女王様に化けるような気がするが、気のせいだろうか。
「秘書、ねえ……」
「文句あるのか?」
「いや、ないない」
「なら、早速名刺作らないと」
そうさ、文句などない。
この可愛い親友とセックスできるなら、秘書でも家来でもなんでもいい。
だけど、どう考えてもホストよりこの秘書業務は重労働に思える。
「章吾ぉ、腰、イタイ」
「はいはい、マッサージしてやるよ」
恋人兼上司になった仲里の可愛いお尻を揉みながら、やっぱりこいつには一生頭が上がらないな、と沢田は小さくため息をついた。
秘書、というより専属ホストをめざそう。
【ホストが恋人になったという話 ~End~】 ※番外編へ続く
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