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第16話 はじめてのヒート ④

「ひやぁ……ああ……っッ」  瑞稀の楔は限界まで大きくなり、攻められれるたび、瑞稀の声は大きくなる。  腰は反り返り、後孔から流れ出す蜜はとめどない。 気持ちいい……。 気持ちいい……。  今まで味わったことのない気持ちよさと、肌を重ねることで伝わってくる晴人の愛が、瑞稀の身も心も満たしていく。 挿れて! もう我慢できない!  きゅーっと瑞稀の後孔が締まった時、 「はぁ……あぁぁぁ……ッ」  晴人の長く骨張った指が、瑞稀の人差し指が中に入ってきた。  一瞬にして瑞稀の目の前は真っ白になり、意識が飛びそうになる。  楔を咥えられたまま内壁を擦られると瑞稀の太ももはガクガクし、蜜は溢れ、ソファーを汚していく。 「晴人……さん……晴人……さん……!」  愛する人の名前を呼び続けると、晴人は指を増やし、喘ぎ声は大きくなっていると、 「あああ……ああ……!」  瑞稀は一段と喘いだ。  今までとは比べものにならないような刺激が、ビリビリッと内壁に走りる。 「ここが瑞稀のいいところだね」  ーいいところ? ー  そう聞きたかったが、聞くより先に、晴人がぷくりと膨らんだ|前立腺《そこ》を指の腹で押し上げる。 「やッ……ダ……そこ……変……!」    瑞稀が逃げようとすると、晴人は瑞稀の腰をしっかりと掴み、逃げられないようにする。 「大丈夫、すぐにもっと気持ち良くなるよ……」  ーもっと……? ー  これ以上の気持ちよさに対する恐ろしさと期待で、瑞稀の頭がおかしくなりそうだ。  指を増やされ、弱いところを押し上げられると喘喘ぎ声は大きくなる。 「くる……なにか……来ちゃう……」    イヤイヤと瑞稀が頭を振った時、 「ああああぁぁぁ……」  瑞稀は晴人の口の中で蜜を放ち、晴人は蜜を全て飲み干した。 「瑞稀、挿れるよ」  太ももと内壁を痙攣させて、頭が朦朧とする瑞稀の腰の下にクッションを差し込むと、晴人は自分のズボンをずらす。  そして瑞稀の足を大きく広げ、ほとんど顔の横に膝が着きそうな体勢にした。  楔も睾丸も、睾丸と後孔の間の会陰部(蟻の門渡り)も後孔も双丘も……。  恥ずかくて誰にも見せられないところが、晴人に丸見えとなる。 恥ずかしい。 でも……。  晴人の熱い視線を感じると、『早く晴人が欲しい』と後孔がひくつく。 「痛かったら言ってくれ」  瑞稀が頷くと、ずぶりずぶりとゆっくり晴人の楔が、瑞稀の中に入ってくる。  ほぐされたはずの中は、晴人の楔が入っていき、ますます広げられる。  腹の中が広げられ苦しいが、その苦しささえ幸せな気持ちになってくる。  気持ちが昂り、はらりと瑞稀の目から涙がこぼれた。 「痛い?」  晴人は動きをとめ、心配そうに瑞稀を見る。  フルフルと瑞稀は首を横に振り、 「晴人さんと…一つになれたことが…嬉しすぎて……幸せ、すぎて……」  瑞稀は晴人の楔が入っている下腹を、優しく撫でる。 「瑞稀……」  晴人の目にも涙が溜まる。 「好きだよ……。初めて会った時から、ずっと……」  瑞稀を抱きしめながら、晴人は瑞稀の内壁をこじ開けるように、楔を瑞稀の中に挿れた。  あまりの圧迫感に、瑞稀は息を止めてしまう。 「瑞稀……息、できる?」  晴人に髪を優しく撫でられるが、瑞稀は力が入りすぎて息ができない。  晴人は瑞稀の唇にキスをし、力が入る瑞稀の唇と前歯を舌でこじ開け、優しく舌を絡める。あっ……はぁ……ぁぁ……ウ…ふぅ…」  吸われれば吸われるほど、胸が甘くキュッと締め付けられ、腰から甘い痺れが広がる。  先ほどまでピンク色だった乳首は、晴人に弄られるほどに赤くなり、乳輪はぷくりと膨らみを持ち始める。  楔がジーンズの中で痛いほどに硬くなる。  はしたないとわかりつつも、瑞稀は腰をくねらせ、晴人の体に下半身を擦り付けた。  晴人の瞳の奥が獣のように光ると、瑞稀の下着ごとジーンズを脱がせる。  ブワっと瑞稀の香りが部屋中に広がり、むせ返りそうだ。  まだ触られていない楔や後孔からは、香りと共に甘い蜜も流れ出し後孔は柔らかく、いつでも晴人と一つになれるほどになっている。    知識がほとんどない瑞稀だったが、本能で晴人を欲し、繋がりたいと心の底から思う。 「晴人さん……早く……」  瑞稀が自ら楔も後孔も晴人によく見えるように、太ももを大きく広げると、晴人はゴクリと生唾を飲み、奥歯を噛み締める。 「瑞稀は初めてのヒートで、初めての経験だから、ゆっくりしていこう」  宥めるように、晴人は瑞稀の額にキスをした。 すぐに繋がりたいのに……。  瑞稀の目から、涙が溢れる。 「泣かないで。俺は瑞稀を大切にしたいんだ。愛おしいから、無理はさせたくないいだ」  まだ瑞稀の目からは涙が流れる。 「瑞稀、たくさん愛させて欲しい。愛しい瑞稀……」  晴人は額や首筋、肩や腹にキスをしたり甘噛みしたり……。  そのキスからは晴人が瑞稀を思う気持ちが伝わってきて、瑞稀の心は温かくなる。 「晴人さん……大好きです……」 「俺もだよ。大好きだ、瑞稀……」  そう言うと、晴人は硬くなった瑞稀の楔を口に含んだ。 「ふぁぁぁ……ああ……ッ」  楔から疼いて仕方ない腰の奥に、直接電気が走った。  瑞稀の楔を吸い上げた時、瑞稀の先走りが溢れ出し、晴人はその蜜を飲み込むと、蜜を欲するように激しく口の中で舐め上げる。 「やッ……晴人、さん…、晴人……さん……ぁぁあ……」 腰の奥がもどかしい。 触ってほしい。 晴人さんが欲しい!    そう言いたいが、晴人の名前を言うので精一杯。  睾丸を揉まれながら吸い上げられ、裏筋を舌先で舐められ、先端の割れ目をこじ開けられる……。

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