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私の天使

「レン、湯船に浸かろうか」 「あの、後ろのマッサージって……どこでするんですか?」 「んっ? そ、そうだな……普通は、寝室か……風呂、だな……」 「あ、じゃあ……僕、寝室よりお風呂場がいいです」 「な――っ、そ、そうなのか?」 「はい。だって……」 レンは少し恥ずかしそうにしながら私を見上げた。 「寝室で、僕だけ裸になるのは……ちょっと、恥ずかしすぎます……」 「くっ――!!」 なんだ、この可愛い生き物は……。 ほんのりと顔を赤らめ恥じらう姿に、愚息は一気に天を向いて聳り立った。 必死に押さえつけていたのはどこへ行ったのかと思うほどにグーンと思いっきり勃ち上がったそれは、もはや隠しようがなかった。 「あ、あの……ルー、ファスさん……そ、れ……」 さっきソファーで見つめていた時よりももっと大きくなった愚息にレンの視線が突き刺さる。 「悪い……やっぱり怖いか?」 「や――っ、あの、そうじゃなくて……辛そう、だなって……」 「えっ?」 「だから、それ……出してあげなくていいのかなって……」 ソレ……ダシテ アゲナクテ イイノカナ…… 今、レンはそう言ったのか? それは私が出すところを見たいということか? それとも……。 いや、そんな……私にとって夢のようなこと、あるわけがない。 だが……確認せずにはいられない。 「レン……それはどういう、意味なのだ?」 「えっ? あの、えっと……僕のいたところでは、その……ずっと、今のルーファスさんみたいな状態でいると、病気になっちゃうって言われてて……それで、こんなふうになった時はすぐに……その、精液、を出してあげたほうがいいんだそうで……こっちでは、違うんですか?」 「それは、どうしたらいいんだ?」 「えっ? あっ、もしかして……ルーファスさん、知らない、とか……? えー、うそーっ、どうしよう……。これって僕が、教えてあげるべき?」 こちらでも同じだ。 ずっと昂ったままにしておくと血の巡りが悪くなる。 すぐに出してあげたほうがいいがレンの前でするのも気が引ける。 そう思っていたのに、レンは私が知らないのだろうと思って悩んでくれている。 このまま隠しておけば、レンが私に教えてくれるのか? そんな夢みたいなこと現実に起こっていいのか? 正直に伝えるべきか悩んでいると、レンが意を決した表情で私を見上げた。 「ルーファスさんが僕の後ろを解してくれるんですから、ルーファスさんのは僕が出します!!」 「えっ? それは……レンっ」 「大丈夫ですっ! 僕に任せてください!!!」 そういうと、レンは私を湯船の淵に座らせて目の前にしゃがみこんだ。 「あの、レン……その」 やり方を知らないわけではないんだ。 だから、自分でできる。 そう言いたかったが、何から話していいのかわからない。 おそらく今の状況に頭が混乱してしまっているのだろう。 悩んでいる間に、レンはゴクリと息を呑みながら、私の猛った愚息を握った。 「ん――っ!」 「あっ、ごめんなさい。痛かった、ですか?」 「い、いや。驚いただけだ。大丈夫」 大丈夫どころか、レンの握る力がちょうどいい。 レンの握力だと今みたいにちょっと強めの方が私には心地良い。 レンの片手では指の長さがわずかに足りないのか、両手を使って上下に擦り始めた。 それのなんと気持ちの良いことか……。 先日風呂場でレンに隠れてこっそりと自分でしたのだが、その時とは比べようもないほど気持ちがいい。 握って扱いてくれているのが生涯の伴(レン)侶だからだろうか。 握り方も動かし方も何もかも拙いはずなのに言葉に言い表せないほど気持ちがいい。 「あっ、レンっ! だ、めだっ……で、るっ! レンっ!」 あまりの気持ちよさにあっという間に限界まで達して、蜜が噴き出そうになる。 レンにかけるわけにはいかないと必死に抑えながら、レンを離そうとしたのだがレンは離れる気配がない。 それどころか手の動きをどんどん早めていく。 「くっ――ああ……っ、だ、めだっ! あ゛あっっ!!」 もうとっくに限界を超えていた愚息はレンの刺激に陥落し、先端から途轍もない量の蜜を噴き出した。 いつまで経っても止まることなくビュルビュルと蜜を吐き出す愚息を見て、 「ルーファスさん、これで大丈夫ですね」 と嬉しそうに笑うレンの顔に、愚息が吐き出した蜜がかかっているのが見えた。 「――っ! レンっ!! 申し訳ない! かけるつもりではなかったのだが……」 焦って湯をかけて蜜を洗い流そうとする私にレンが笑顔で 「気にしないでいいですよ。ルーファスさんのものなら汚くないです」 と言ってくれた。 ああ、レンはやはり神が遣わしてくれた天使なのだな。 もう間違いない。 蜜を吐き出し、少し昂りがおさまったはずの愚息はレンの可愛い笑顔にまた力を取り戻していた。

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