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甘い香り
<side月坂蓮>
ルーファスさんのおっきなものから大量の精液が噴き出し、それが顔にかかってしまったのは想定外だったけれど、不思議と全く嫌な気はしなかった。
僕は自分でもあまり興奮するという感覚がわからなくて、21になった今でも月に一度するかどうかくらいしかやったことがなかった。
それでもあの独特な匂いを知っていたから、てっきりルーファスさんのも同じだと思っていた。
だけど、気持ちよさそうな声を上げながらルーファスさんが出したのは、なんとも甘い匂いのする美味しそうな蜜のような精液だった。
見た目は僕が知っているのと同じ色をしてヌルヌルとした感触も同じなのに、匂いだけ不思議な甘い匂いがする。
アイスやチョコのような甘ったるい甘さじゃなく、果物のような自然な甘い匂い。
その匂いにものすごく惹かれた。
ルーファスさんは慌ててお湯で流してくれようとしたけれど、もったいないと思ってしまった。
だって、あんなに甘くて美味しそうな匂いがするんだもん。
ちょっと興味はあるよね。
ふと下を見ると、まださほど大きさの変わらないルーファスさんのモノの先端にまだ光るあの蜜のような精液が残っている。
僕はそれを指で掬うと、匂いを嗅いでみた。
ふわりと鼻腔をくすぐるのは苺のような甘い匂い。
うわぁ、なんかこれやっぱり美味しそう!
こっちの人たちの精液ってこんなに美味しそうなんだ!!
すごい!!
こんなに美味しそうな匂いしてるとちょっと興味あるよね。
「――っ! レンっ!!」
ルーファスさんの声が聞こえたのと、僕が舌を出してそれを舐めたのはほぼ同時だった気がする。
舐めとった舌が僕の口の中に戻ってきた途端、今まで味わったことのないような美味しい味が口全体に広がった。
「――っ、何、これっ! すっごく美味しいっ!!」
<sideルーファス>
今まで感じたことのないほどの快感に噴き出した蜜は考えられないほど大量だった。
この前風呂場でこっそりしまくった時よりも随分と多い。
そんな大量に出たのも、出してくれたのがレンだからだろう。
あまりの快感に茫然としながらも、その蜜がレンにかかっているのを見つけハッと我に返り、慌てて洗い流そうとしたが天使のような笑顔で気にしないでいいと言ってくれた。
私のものなら気にならないと言ってくれたことが嬉しくて、また昇天してしまっているとレンの指が突然、私の愚息にそっと触れた。
気づいた時にはレンの細く綺麗な指に私の蜜がついていて、それを小さくて可愛らしい舌で舐めとろうとしているところだった。
慌ててレンの名を呼び、舐めるのをやめさせようと思ったがもうすでに蜜はレンの口内に入ってしまっていた。
「――っ、何、これっ! すっごく美味しいっ!!」
風呂場にレンの嬉しそうな声が響く。
驚きながら、レンの顔を見ると目を輝かせて満面の笑みを見せている。
どうやら美味しいと言っているのは本当のようだ。
「レン、本当に美味しいのか?」
「えっ? こっちの人のはみんな美味しいわけじゃないんですか?」
「いや、そんな話は初めて聞いたが……美味しいとは具体的にどんな味がするんだ?」
「えっと、甘い果物、みたいな? 優しい甘さです」
「なるほどな……」
レンが嘘をついているとは到底思えないが、流石に自分のを舐めるのは抵抗がある。
それに私の鼻にはそんな匂いは一ミリも届いていないのだから。
となれば、確認する方法はただ一つ。
私もレンのを舐めてみればいい。
「レン……確かめてみたいことがあるんだ」
「確かめたいこと、ですか?」
「ああ、私にもレンの蜜をなめさせてくれないか?」
「――っ、そ、それはちょっと……」
「頼む! どうしても確認しておきたいんだ。これからの私たちにとってこれはかなり重要なことなんだ」
「重要……わ、かりました……」
私の必死な願いが通じたのか、レンは真っ赤な顔をしながらも了承してくれた。
とはいえ、どうやってするのがレンに負担がかからないか……。
やはり私が後ろから抱きかかえるのが一番楽だろうな。
私はレンを後ろから抱き込んで椅子に座った。
私の大きな身体で包み込むと、上からレンの可愛らしいものがよく見える。
「いいか?」
レンが頷くのを確認して腕を伸ばし、レンのモノを握ると
「やぁん――っ!」
可愛らしい声をあげ、ビクビクと震えた。
私の手の中の慎ましいモノは一気にかたさが増し、あっという間に勃ち上がった。
ああ、実に感度がいいな。
大きな手で全体を包み込みながら手を動かすと、
「ああっ、ああっ……やぁんっ、だ、めっ……っ、イく、イくっ! もっ、でちゃうっ!!」
あっという間に絶頂まで上り詰め、私の手の中で蜜を溢した。
すると、本当にふわりと甘い匂いが漂ってくる。
レンが言っていた通りの優しい匂いがする。
「はぁっ、はぁっ」
と息も絶え絶えに私の身体に寄りかかってくるレンを抱きしめながら、私は手の中の蜜を口へと近づけた。
甘い匂いに我慢できずに舌で舐めとると、本当に美味しい!
「レンっ!! 本当だ! こんなに美味しいものを私は今まで口にしたことがないぞ!」
感動しながらレンの蜜のついた手をレンに見せたのだが、それに顔を近づけたレンは眉を顰めながら
「うーん、僕にはいつもと同じ変な匂いがする……」
と言っていた。
ということは……お互いの蜜だけを美味しく感じるということだろうか?
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