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年月が、経つのは早く。 僕は、あれから、大人になった。 ー…勿論、十三祝いも終わっている。 つまり、戴冠式は、無事に迎えた。 しかし…。 一つ。 男の子の事情が、存在する。 旧家ながら、所謂、お坊っちゃまだから、人には言えない。 年頃の事情…。 『おい、イザヤ、こいゆうのは、どうだ』 式役の白虎が、薄い本を持ってきた。 其処に、映っていたのは。 ビ、ビキニを着けた、M字開脚をした女性。 しかも、伏せ字が『どう?私を、食べてぇ…』と、載っている。 それ、最近の流行り? しかしながら、艶やかな身体が、誘っていて、その、エロい唇は、啄みたい。 あ、僕のタイプは、危ないお姉様系? 『どちらかと言えば、妹系だろう』 その、呆れた顔、何。 「妹系って、アレだよね?『お兄様、ご奉仕したあげますわ』と、妹特有の特権を使いながら…自らを差し出す健気な女の子…」 僕、一物、大丈夫かな? 濡れ濡れにさせるのは、得意だけど。 妹系の身体を、貪りたい訳じゃないんだよね。 タイプ的には…。 清楚的な女性が、凌辱されながら、恥じらいつつ『貴方の一物たらっ、あっ、我慢出来ないわ』と、自ら、差し出す女性。 良いよねぇ…。 清楚系女性。 自ら、懇願して、己を差し出すんだよ? 堪らなく、抜きたくなる。 だが、現実は、上手く、廻っているよ。 「伽をしてくれる相手が、居ない…」 お年頃だもん。 ヤりたいよ。 神の血を引いているから、無縁だと思っていたけど、最近は、式役達が、持ってくる本が、ハード過ぎる。 何…。 尿道攻めって。 しかも、この、美味しそうな名前の拷問。 ー…海老責め…。 楽しそう。 未知なる世界が、開かれそう。 扉が、見える。 『開けろ』と、言っているよ。 夜の世界で、僕は、夢を見る。 貴方と、出逢う瞬間を。 迷える羔よ、汝の、罪を、申しなさい。 この、神の血を引く、エクシストである龍血の華、玲羅基、イザヤが聞きたまおう。

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