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新聖書 『イザヤ書』が、由来です。

ー京都・貴船神社地区・中村家・玲樺の寝室 風情ある庭が目立つ、此処は、表京都と、言われている貴船神社地区にある由緒正しき、旧家『中村家』。 其処には、儚く、美しい、女性が居た。 名を…。 ー…中村 玲樺。 古から、巫女としてやってきた、術師の家系。 総帥である『中村 玲炎』を、筆頭に、納められている。 ただ、玲樺の父親、玲炎は、変わり者。 実力は、申し分は無いが、弟子を、取らない少し、屈折した禰宜であった。 だけど、仕わせている式役は、立派なモノだ。 泣く子も黙る仏頂面で、無愛想、しかも、小姑みたいな性格の、風を操る神『楓翅(ふうし)』。 龍族の中で、五本指に入る龍神のご縁もあって、京都ならではである水と、雨を司る神『高淤加美神(たかおのかみのかみ)』の血縁が、深く、関わっている。 しかし、ある書物には、彼女には、娘が居たそうで、それも、神の名から消えた者。 そう、高淤加美神は、女龍神であり、有名な娘は『瀬緒津姫』である。 祝詞にも載っている瀬緒律姫、夏を象徴する神。一方、秋を象徴するのが速秋津姫。 実際、どっちなのかは、不明である。 因みに、この、書物に載っていない神は、私も、深く関わっている人物であって。 『父様、少し、反省下さいませ。私を、どちらに、閉じ込めたいのです。弁財天として、江の島ですか?龍神諸々含み、京都で、御座いますか…!じっくりと、兄さんを含め…姉様や兄様や、母様と、ご相談下さいませ。私は、まごうとなき、貴方様の血を引いていますが、兄さんが『表』なんて、呟いたから『では、表京都を、護らさせて頂きます。兄さん、これで、昔の約束は、確かに。ですから…』と、お願いしたのです』 それも、恐ろしい表情で、言うから。 恐いわ…。 あの、神。

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