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『その、約束に関しましては、資料に纏めました。というか、樹、現代で、通用する内容を、纏める自信ありますか?貴女、冥界王族との間に、息子を生んでいますよね?あの子は…今後、どうなるのですか?』
こ、恐いのは、彼女の兄だったな。
ー…否、息子なんだけど。
『兄さん、それは、ご心配なさらず。あの子は、立派に山になりますわ。担当、決まっていますの。私の息子は『富山』担当の、立派なホが付く、仕事ですわ』
其処で、鼻血を流す理由が解らないが。
ー…妻が、教えてくれたっけな。
『最近、樹はBLという、男性同士の小説に嵌まっていて…娘も嵌まっている。ついでに、末息子も、嵌まっていてだなぁ、腐女子と、腐男子の会話だ…』と、言っていた。
嘗ての私なら、呆れて、我が道を進ませないだろう。しかし、時代も変わって、押し付けてはいけないと、習った。
だから、玲樺に関しては、我が道を、歩んで欲しいが。
結婚相手に選んだ相手が…。
何とも、嫉妬深い、イケボ男性だ。
但し、娘に、厳しい人物である。
『お義父さん、これは、ほんの気持ちですが』
流石、出来た義息子。
用意してくれた品が、素晴らしく、美味しかった。
なので、即、承諾したのだが、後から『貴方、誰を…姪っ子に、紹介しているんです』と言われて、足蹴りされるのが見えている。
「そんな血を引いている、孫、玲羅こと、イザヤは、シビアで、賢い」
臨機応変型は、誰に似たんだと問いたい。
「朱鵺も、大変だな」
一人、縁側に座るエセ顔の、とても八十代には見えない老人。
うふふと、含み笑いをしながら、庭に咲く、桜を、眺めていた。中村家に咲く桜は、美しい白い色をしている。
長年と、この土地に植えられている守り神みたいな存在で、娘の成長も、孫の成長も見てきている神木だ。
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