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雪虫6 21

「ぷは!」  大きく息を吐いた雪虫はそのまま下着まで脱ぎ捨てて…… 「ゆき っあのっ…………」  入浴の時に何度も見ているし、発情期だって一緒に過ごしているのに、何度見たって雪虫の体は見たいし、興奮してしまう。 「っ……お、風呂、の準備……しようか?」  目を逸らすこともできないし、飛びかかることもできないオレはもごもごとそう提案するしかない。  今がどう言う状況なのか、雪虫がどうして服を脱いだのかわからないわけじゃない、けれど…… 「ぅ……」  服から解放されて、雪虫の微かなフェロモンが空気中に広がって、オレの脳みそを揺さぶる。  前屈みにならないといけなくなったオレはきっと無様な格好をしてて…… 「雪虫にも、あるっていったよ? 欲望」  恥じらいながらもオレの腕の中に飛び込んでくる雪虫を突き放す甲斐性は、オレにはない。  飢えたように伸ばした手の中に収まる温もりは、抗いがたい番のものだ。  もう頸を噛んだのに、もうオレの番なのに、それでもまだ飢えた感覚が治らなくて、欲しくなる。  まだ噛みたくて、離れていたくなくて。 「……っ」  ほんのわずかでも隙間を生まないように抱きしめてしまいたくて、でもそれをしたら雪虫の体なんてあっと言う間に砕けてしまうから、唇を噛み締めながら本能に逆らって腕の力を緩める。  血の味を感じながら、それでも離れられなくて頬を擦り寄せた。 「しずる」  番のΩに少し甘えるような鼻にかかった声で呼びかけられて、耐えられるαなんているんだろうか?  研究所内でαがある一定以上の興奮を起こしたら摘み出される仕様になっている。  内に籠る熱をどうにか治めなくちゃとと思考をぐるぐる回している内に、柔らかな唇が喉元に押しつけられた。 「ゆ……」  いつもみたいに、ただじゃれ合いたいだけだ なんて、もう言えなかった。無邪気に絡みついて、興奮する自分一人だけが取り残される。  そのパターンだと思っていたのに、雪虫は拙い手つきでオレの体を探り始めて…… 「雪虫、ほんと。だめ。だめ……オレ、ほんとだめなんだって、誘惑に弱くて」  目の前に魅力的なものがあると飛びついてしまう。  それで、痛い目を見たばっかりなのに、擦り寄る甘い体を押し除けられなかった。 「けいび いん、来ちゃう」 「だいじょうぶだよ」  ちゅうっと胸元に吸い付かれて、立っていられなくなってベッドへと倒れ込む。  毎日シーツを替えているけれど雪虫のベッドは雪虫の匂いで満たされていて、オレは自然と跳ね上がる腰を抑えることができない。

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