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ー魔界・ブルブェニ城・レイナの寝室 ふんわりと浮く玉に、彼女は、ベッドに横になりながら瞳を向けた。 映るのは、今宵の会議の内容だ。滔々、話題に触れる事になった天界の不穏な動きと、堕天使の問題。 けど、それだけじゃないのを、彼等は気付くのだろうか。 何時しか思い出す、叔父の行動。 ギリセが、禁止した融合実験。 今更、振り返るとは…。 思わず、眉を顰めてしまう。 『はぁ…。父上が誰を想っていようと構いませんが、大事な話し合いの時に変態さを引き出さないで下さい。イルア様が可哀想ではありませんか…』 短い溜め息を吐く息子の視線が微かに痛い。にっこりと笑んでいるが、眼鏡の奥底にある瞳が『“歩く変態紳士”な父親を持つ私の身にもなって下さい』と訴えてる様だった。 『皆も解っていると思いますが、最近…天神界で不穏な動きがあるようです』 『不穏な動きですか?』 『詳しい情報は知りません。しかし、確実に進んでいるのは確かでしょう…』 『下界に降りるのも控えないといけないな』 盲点を付くのは、得意分野だろう。 確かに、下界に降りる回数を減らせば、少しは、天界の動きも読めるかも知れないと、レイナは考えた。 歯痒い。 この、件に関して、触れられないのが。 「というか、その恰好、いい加減にしなさい…」 『姫が、ケーキの中に隠れろという案を出して以来、癖になりました』 仏頂面の男性が、答える。 懐かしくも、権力争いに巻き込まれた。 それは、天界でも同じだと、悟っているが。あの、大叔父の件以来、警戒に、怠りは出していないが、部下にケーキの中に『隠れろ』と、命令した日から、観察する度に、このスタイル。 だが、ウェンディングケーキの下段にだ。 開けたらビックリ、無愛想な男の顔が出てくるのだから、しかし、大叔父は、良すぎる鼻を持っていた。

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