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第24話 俺も

「――――?」  左肩、重たいな。 「――――」  首も少しだけ痛い。  おかしな寝方をしたかもしれない。 「――ン、ロビン、そんなとこで寝たら風邪引くよ」  パッと、目が覚めた。 「――おはよ、ロビン」  ふわふわの髪の毛。 「――ヘイデン」 「うん」  あ、――ヤバい。  思った時には、もう鼻の頭が熱くなっていた。 「ヘイ……、ヘイデン」  へら、と微笑むヘイデンが、そこにいた。 「ただいま、ロビン」 「――――っ」  ソファの前でしゃがみこむヘイデンに、腕を回して抱きついた。 「え、ろ、ロビン?」 「――っ、」  おかえりの一言も声にできなくて、  ヘイデンの服に顔をこすりつけていたら、  頭の上、大きな手のひらが、そうっと乗っかった。 「――こんな、甘えてもらっていいん?」  こくこくと頷いたら、ヘイデンの胸が、少し揺れた。  あったかかった。 「あ……のさ、ロビン。」 「――ん」  くっついていると、ヘイデンが喋るたびに、その胸の中で空気が震えるのがわかる。 「すごい、めっちゃこれ嬉しいんだけど、今、俺さ」  鼻をすすると、汗の匂いがした。 「帰ってきたばっかで、めちゃくちゃ臭いと思うんよね……」 「ふふっ」  まだ、顔が濡れていたから、顔を上げるわけにいかなかったけれど、  ――ああ、ヘイデンが帰ってきたんだ。  そんな感じがした。 「――おかえり」  ぎゅっと目をつむってもう一度鼻をすすると、頭に乗った手のひらが、ぽんぽんとリオネルの頭を優しくたたいた。  少し、胸の奥がひくつくのが、おさまってきた。 「――ロビンに会えなくてさ、寂しかったな」  頷く。    ――俺は、ヘイデンの字を見て、うれしかったよ。 「夜はさ、あれ、南の、――楔?……あれ見て、ロビンのこと思い出してた」  また、頷く。  ――俺は、ペナルティのことかな。 「早く、会いたいなって、思ってた」 「――うん。……おれも。」  大きな手が、頭を撫でる。 「……ロビン、お顔見せて」 「――見えないじゃん」  その手が、髪の毛をかき回す。 「いつまでも、ロビンに俺の顔見てもらえないじゃん」 「――ふっ、ふふ」 「――ね?」  いつの間にか、涙は止まって、気持ちがずっと軽くなっていた。 「ただいま。長いこと待たせてごめんね」  ちょっと日に焼けて、髪の毛の伸びたヘイデンが、優しい目で微笑んでいた。  もう、無理だなって思った。  また涙がにじんで、ヘイデンの顔がぼやけた。 「――おかえり」

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