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笹森くんはナニでできているの? 2

 それが、白、紫、ピンク、黄色……様々な色で作られているために、教室の床は花畑そのものだ。 「こんなもん、オレに作らせる気だったのか?」  こんなちまちました作業を、こんなごつごつした無骨な指で作れるはずがないだろうに と、神崎は花を投げ捨てる。  は と鼻で笑って帰ろうとした所で、教室の奥がモゾリと動いた。 「  ぅ うー  」  声は小さかったけれど、そこに人がいるんだと教えるには十分だ。  箱から溢れて山になった花がぽろり崩れて小さな手がひらりと見える。  神崎のものと違って小さな細い手は…… 「おいっ!」  倒れているのかと慌てて駆け寄ってみれば、造花に埋もれるようにして笹森がごろんと寝返りを打った。  何か動けなくなるようなことが起こったのではないかと慌ててみれば、なんのことはない、ただ寝ているだけのようだ。  薔薇にうずもれるようなその姿は、まるで花の一部に見える。  人気のない教室を考えれば、神崎と同じようにクラスの他の奴らもサボったようだ。  一人、テープのカスだらけで熟睡しているのだから、皆がサボった分を笹森一人で補ったと思っていいようだった。 「……ったく、しょうがねぇなぁ」  イライラと頭を掻いてから笹森を起こそうとした瞬間、それを見て思わず怯む。  いや、怯んだんじゃない。  びっくりした が、正しい。 「な  」  人工の花に埋もれる笹森の制服の下半身は乱れていて……  剥き出しになっているのは尻だけじゃなく、可愛らしいゾウも顔を覗かせていた。 「あっえっ  」  上がりそうになった声を飲み込む。  その姿は、明らかに情事後だった。 「ら 乱暴?されたのか⁉」  とっさに、この亜雁学園が男子校だと言うことを思い出して、神崎は青くなる。  そう言うことがある と、まことしやかに噂されているのは耳にも入ってきていることだからだ。  項垂れた笹森の股間と、よく見れば乾いて皮膚の上で固まった白濁の液の残骸に、見ていいものじゃないとさっと視線を逸らす。 「……っ」  あどけない、幼いと言ってしまってもいいようなぼんやりとしたイメージの笹森は、そう言ったことを力ずくでも……と考える奴らにとっては絶好の標的だったのかもしれない。  とりあえず制服のジャケットを脱いで、未だ倒れたままの笹森の下半身を隠すことにする。 「ぁー……っくそっ」  悪態を吐きながら上着をかけようと笹森の方へと向き直ると、白いシャツの下から薄い柔らかそうな腹部が見えた。  血色がいいのに、青い血管の透けるそれは日に当たらないからかびっくりするくらい透明感のある白色だ。

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