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第四章【9】いい夜(2)*

「き、来てくれてっ、嬉しいっ!!」 「ああ、俺もだ……」  ユリはライモに話したいことがたくさんあった。西側がまだユリを所有物扱いしていることや、図書室で読んだ物語など。ライモが宿屋でどう過ごしているかも知りたい。娼婦に言い寄られたりしてないかも心配だ。しかし、複雑な会話だと変換がうまくいかない可能性があるのでそこは耐えるしかない。 「淋しかったっ! 凄く淋しかったっ!!」 「俺も、俺も淋しかったぞ」  普段は照れて言えない素直な想いが自然にこぼれた。  ライモがきつく抱きしめて大きく深呼吸する。ユリはふと気付いた。 「あ……私、まだお風呂入ってないんだ……」  エルネスティが来るかもと思うと不安で、夜伽に備えて湯浴みをするなんて行為は出来なかった。 「ん……ユリの良い匂いがする……」 「あっ……待ってっ……!」 「無理だ」  ライモはうっとりとしてユリの髪の匂いを嗅いでいる。逆にライモからは石鹸の匂いがした。ライモはしっかりと湯浴みを済ましてきたようだ。ユリは恥ずかしくなった。 「あっ……ライモっ……」  密着した下半身にライモの硬いモノがゴリッと当たと思った瞬間、ライモはユリを軽々と担ぎ上げると、天蓋付きの広いベッドへと入った。 「あ、あのね、きっと監視されてる。聴かれてるし、見られてもいるかも……」 「ああ、そうみたいだな」  ライモは既にエルネスティから状況を聞いているようだ。  ライモは天蓋の幕を全て下ろし、更に上掛けをめくるとユリに覆い被さってきた。 「むしろ見せつけてやりたい気もするが……許すのは声だけだ。ユリの肌は誰にも見せない」  二人で潜り込んだ上掛けの中でライモが囁く。やっと二人だけになれた気がした。  ライモがむさぼるように口づけてきて、さらにユリの服の中に手を忍び込ませ胸をまさぐり始めた。ユリもライモの腰や背中に手を回してその筋肉質な身体を撫で回す。 「ん……はぁっ……ライモっ……」  大きな舌が口の中を這いずり回る。いつもより少し激しい気がした。言葉だけじゃなくライモも淋しかったのだと伝わってきた。 「ユリ……」  上掛けに潜り、密着した二つの身体。ライモの股間は先程より確実に硬く大きくなり、同じように硬くなったユリのモノにゴリゴリと当たる。 「あっ……ライモぉ……」  ユリは自らライモのソレに自分のソレを擦り当て、更に脚を広げ、ライモの脚に絡ませる。脚を動かして気付いた。尻が既に濡れている。  ユリの誘いをすぐに察したライモはユリの服を剥ぎ取っていき、ライモ自身もガウンを脱ぐ。狭い上掛けの中でゴソゴソと焦るように藻掻くさまに、ユリはフッと笑いを漏らした。 「何笑ってんだよ」  一度笑い出したら止まらなくなって、顔を覆いクスクスと笑い続けるユリを、ライモが咎めてきた。ライモもつられたように笑いながら。 「だって……」  そのまま二人でクスクスと笑い続けた。  緊張が一気に解けていく。いや、この後宮での暮らしにユリは緊張していたのだと今さらながら気付いた。ユリにとってライモと過ごす日々が、なによりも穏やかで安心できる。そう実感した。 「ああ、ライモ……。やっぱり私はライモが大好きなんだな」 「なんだ、今知ったのか? 俺はユリが俺のこと大好きだって知ってたぜ」  冗談めかしてライモが笑う。ユリもまた「フフフ」と笑った。 「私もライモが私のこと大好きだって、知ってる」  ユリの言葉にライモは「バレてたか」なんてまた冗談を返し、口づけてきた。その柔らかさを楽しむように唇を触れ合わせながら、ライモはユリの脚を大きく広げさせ、尻の秘所へゆっくりと自身の剛直をめり込ませてくる。 「はっ……あぁぁんっ!」 「あぁ……きついなっ……」  一緒に暮らすようになり、ユリはライモに3日と空けず抱かれていた。だからおおよそ半月も抱かれずにいた身体は久しぶりのライモの訪れに驚いている。だがそれ以上に歓喜もしていた。 「ああっ……! す、すごっ……おっき……っ」 「すまんっ、痛いか?」  優しいライモはユリを気遣ってくれる。ユリは首を横に振った。 「だ、大丈夫っ……すごく、すごく、幸せだ……」  息も絶え絶えにそう伝えた。心からそう思っていた。全身を、五感の全てをライモで満たされ、ユリはとても幸せだった。 「ああっ……ユリっ!」  感極まったようにライモが腰を揺すり始めた。濡れた蜜壺の奥の奥までライモの巨塊が入り込み、グチュグチュと柔な内壁を擦り上げていく。 「はあぁぁんっ!!」  脳天までビリビリと走るような快感。ユリはその快感に抗えず、ライモにしがみつき、はしたなくも自らも腰をくねらせた。 「ユリっ……!」  やがて腹の奥の奥に、熱いモノが放たれるのを感じた。 「はっ……ら…イモ……っ」  ユリもまた、二人の腹に挟まれたソレからトロリと白蜜を零した。

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