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#3: 引き裂かれる二人: 変態アルファに買われ、女装ネグリジェを強いられるアニーの絶望

シスター・レインの怒声が響いたあの夜から、二人の運命は冷酷に引き裂かれた。 翌朝の院長室は重苦しい空気に満ちていた。冷酷なリペット院長が二人をねっとりと見下ろし、低く尋ねる。 「どっちが誘ったんだ?」 アニーが震えながらルーシャを庇おうと口を開いた瞬間、シスター・レインが鋭く遮った。 「ジェルーシャ・アボット、あなたが誘っているのを聞きましたよ。本当のことをおっしゃい」 ルーシャは唇を強く噛み、深く頭を下げた。 「……僕が誘いました。もう二度としません」 その結果、二人の相部屋には監視役として一つ学年下のトムが強制的に同室させられることになった。 ◇ 数日後。どんよりとした空気が漂う中、ルーシャはことさら明るく振る舞い、アニーの手を引いて「バンビの丘」へと連れ出した。 「ねえアニー、僕の秘密を教えてあげる。バンビの丘に、すごく素敵な王子様がいるんだ」 アニーは重い足取りでついていった。 頂上で昼寝をしていた金髪の青年が目を覚まし、二人を見て悪戯っぽく微笑んだ。 「おやおや。君の彼氏かい?」 ルーシャが真っ赤になって「違うよ!」と慌てる横で、アニーはその場に凍りついた。 圧倒的なアルファのフェロモンと、完璧な容姿、優雅な声音——すべてがアニーの未成熟なオメガの本能を激しく揺さぶった。一瞬で胸が熱くなり、膝が震えた。 しかし、その淡い恋心を抱く暇さえ与えられず、残酷な現実がアニーを飲み込んだ。 ついに、アニーが例の変態アルファの男に引き取られる日が決定した。 孤児院での最後の夜。 新しく同室になったトムが寝静まった後、アニーは震える体でルーシャのベッドに潜り込んだ。 「……ルーシャ」 縋るような声と、熱い吐息。必死に温もりを求める手がルーシャの胸に触れる。 しかしルーシャは、静かに、けれど冷たくその手を払いのけた。 「だめだよ。シスターに約束したよね。もう男同士でそういうことしないって」 「でも……もう会えないんだよ……お願い……」 「トムに聞こえちゃうし……僕たち、普通の友達に戻ろうよ」 アニーの瞳に絶望が広がる。 「あれは、あの日だけのことだったんだ」 ルーシャの冷たい拒絶は、アニーの心を深く抉った。 「……意地悪。ルーシャのバカ……」 小さな嗚咽を押し殺して、アニーは自分のベッドに戻った。その背中は、まるで壊れかけた人形のように小さく震えていた。 ◇ 翌朝、朝霧に包まれた孤児院の門前。 馬車の扉が開く中、アニーは振り返り、ルーシャを一心に見つめた。目からは止めどなく涙が溢れ、唇は震えていた。 ルーシャもまた、胸が張り裂けそうな痛みを堪えながら手を振った。 「アニー! 手紙書くからね! 絶対に!」 馬車がゆっくり動き出す。アニーの白い指が窓枠を強く握り、ルーシャに向かって伸ばされる。しかし距離はどんどん離れていき、やがて霧の中に溶けるように消えた。 ルーシャは息を切らし、幼い頃からずっと兄弟のように寄り添って育ってきた親友が、地獄へと去っていくのを無力に見送ることしかできなかった。 ◇ 数時間後。 アニーを乗せた馬車は、森の奥にある豪奢な屋敷に到着した。 玄関で待ち構えていた恰幅の良い変態アルファの男は、ねっとりと唇を歪めてアニーを見下ろした。 「おお、ようやく私の小鳥ちゃんが来たか」 アニーは恐怖で声も出せなかった。 男の命令でメイドたちに引きずられ、豪華な大理石の|お風呂場(バスルーム)へ連れ込まれる。粗末な服を乱暴に剥ぎ取られ、熱い湯の中で身体中を無遠慮に洗い立てられた。 やがて湯から上がると、メイドが淡いピンク色の薄い布を差し出した。 「これを着なさい」 それは胸元が大きく開き、透けるような生地の女物のネグリジェだった。 「そんな……僕、男なのに……」 「ご主人様のご命令です。早く」 震える手で袖を通すと、薄い生地が肌に張り付き、アニーの細い体を卑猥に浮き立たせた。 さらにメイドたちはアニーを椅子に座らせ、無言で化粧を始めた。薄紅色の口紅を丁寧に塗られ、頰に淡いチークをのせ、長い睫毛にマスカラを塗る。鏡に映る自分は、まるで高級な娼婦のような、淫らな姿—— 「よく似合いますわ」 メイドの冷たい言葉に、アニーは唇を震わせ、涙をこぼした。 逃げ場のない密室。これが自分のこれからの「役割」なのだと、ようやく本当の意味で理解した瞬間だった。 アニーは両手で顔を覆い、嗚咽を殺しながら震え続けた。 つづく — アニーが去り、トムと二人きりになった相部屋。 トムの指先が強張るルーシャの頰を撫で、耳元で意地悪く囁く。 「アニーがいなくなって、寂しいんだよね……。僕じゃ、ダメかな?」 次回 #4: 足長おじさんの救済: トムの強引な誘惑、アニーからの悲痛な手紙と王子様の怒り 「君たち、男同士で、SEXしてたでしょ?」 お楽しみに!

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