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#9: ジュリアによる狂気のお人形遊び: 強制フルメイクと、限界まで締め上げられるコルセット
「私の部屋に来なさい」
——ジュリア・ペンドルトン。この屋敷に住う双子の一人、豪奢なドレスの下には男の肉体を隠し持つ「偽りの姫」。その冷たい命令に、ルーシャは退廃的な姫の部屋へと連れ込まれていく。
ベッドの上には何着もの華やかなドレスが広げられている。ジュリアは冷酷な笑みを浮かべて言った。
「その薄汚い格好で歩き回られるのは目障り。私が可愛くしてあげる。さあ、着なさい」
ルーシャの顔から血の気が引いた。
「嫌です……僕は男です、そんなの着られません……!」
「男? 性別なんて、この家では意味を成さないわ」
ジュリアは楽しげに喉を鳴らし、メイドたちに目で合図を送った。抵抗するルーシャはたちまち押さえつけられ、服を剥ぎ取られた。
白い肌が露わになるたび、屈辱で体が震える。次々とドレスを着せられていく。
「顔色が悪いわね。これでは可愛くないわ」
ジュリアは不満げに眉を寄せると、化粧台から真紅のリップスティックを取り出した。
「動かないで」
ジュリアの指がルーシャの顎を強く固定する。冷たい口紅の先端が、震える唇に押し当てられた。ジュリアはわざとゆっくりと、ルーシャの唇の輪郭をなぞり、そして塗りつぶしていく。
「うん、いいわ。まるで毒リンゴみたい……美味しそう」
それでもまだ満足できない様子で、ジュリアは傍らに控えていたメイドに顎で指示を出した。
「ツェー、残りはあなたがやりなさい。ちゃんと可愛くしてちょうだい」
「は、はい……」
ツェー(Tseh)は怯えた様子で化粧台に並んだ道具を手に取ると、震える手でルーシャの顔にメイクを施し始めた。
まず薄いファンデーションで肌を整え、頰には桃色のチークをのせた。まぶたにパールピンクのシャドウを重ね、アイラインを引いていく。長いつけまつげを装着され、瞳が一気に大きく潤んだ。
最後に透明のグロスを唇の中央にたっぷりと乗せ、艶を強調する。
メイドが手を離した瞬間、ジュリアが満足げに微笑んだ。
「立って。鏡の前に」
震える足で立ち上がり、鏡の前に立たされたルーシャは——息を呑んだ。
そこに映っていたのは、鏡の中の自分だとは思えぬほどの美しい少女だった。それは、まるで人形のような完璧な美しさだった。あまりの自らの妖艶な美しさに、ルーシャは激しい屈辱を感じながらも、一瞬だけ呆然と鏡の中の自分に見惚れてしまうのだった。
「ほら、見てごらんなさい。とっても似合ってる。可愛いわよ、マディ、私のお人形……」
ジュリアが背後からねっとりと耳元で囁いた。その声に、ルーシャの背筋がぞくりと震えた。
しかし本番はここからだった。
「まだまだよ。もっと細くしてあげる。ツェー、紐を締めなさい」
背中に回されたコルセットの紐が、ギチギチと容赦なく締め上げられる。肺から空気が搾り出され、ルーシャの顔が苦痛に歪む。しかし、ツェーの手は小刻みに震え、どうしても強く引くことができない。それを見たジュリアが、ふっと冷たく笑った。
「もっときつく。その子の粗野な骨格を、私のドレスに合うように矯正してあげるのよ。……ツェー。前の『ツェー』がなぜクビになったか、忘れたわけじゃないわよね? 私の命令が聞けないなら、あなたも同じように追い出して、明日には新しい『ツェー』を補充するだけだけれど」
その言葉に、ツェーは弾かれたようにビクッと肩を震わせた。前のツェーが主に逆らい、どれほど凄惨な形でこの館からつまみ出されたか。それは、この屋敷のメイドたちの間で、夜な夜な囁き合われる恐怖の語り草だったからだ。
生きていくためには、この理不尽な館のルールに従うしかない。
ツェーは「ごめんなさい……」と声にならない唇を震わせながら、ルーシャの背中の紐をぎゅうぎゅうと限界まで締め上げた。呼吸すら満足にできず、視界が白く明滅する。やがて限界を迎えたルーシャは、糸の切れた操り人形のようにベッドへと倒れ込んだ。
「……もう壊れちゃったの? つまらない」
ジュリアは冷たく言い捨てると、動けなくなったルーシャを再び薄暗い屋根裏部屋へと引きずって行かせ、そのまま放置して部屋を去っていった。
意識が朦朧 としていく中、時計の秒針の音だけが冷酷に響いていた。
つづく
—
限界まで締め上げられたコルセットから解放されたものの、アルファの残り香に当てられ熱に浮かされるルーシャ。
心配して訪れたツェーと互いの熱を貪り合う中、ルーシャの指先が触れたのは——硬く熱くなった『男の証』だった。
「……そうだよ。この屋敷に、女なんていないんだ……」
次回
#10: コルセットからの解放: 男の娘ツェーとの熱に浮かされた兜合わせと、ジュリアンの最悪な目撃
「ルーシャ、君のも……見せて」
お楽しみに!
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