19 / 95
#19: ジュリアの股間の秘密: ベッドでの強引な誘惑と、ジュリアンによるアニーへの性的尋問
激しい頭痛と、身体の奥に残るワインの熱にうなされながら、アニーは目を覚ました。
見慣れない天蓋と、沈み込むほど柔らかいマットレス。自分がまだペンドルトン館の客室に囚われていると理解した瞬間、背筋が凍りついた。
「……ようやくお目覚めになったのね、アニー様」
すぐ傍から降ってきた甘く冷たい声に、アニーの身体がびくりと跳ねた。ベッドの横に置かれた豪奢な椅子に優雅に腰掛けていたのは、ジュリアだった。包帯に包まれた顔が、薄暗い部屋の中で妖しく浮かび上がっている。
「じゅ、ジュリア様……どうしてここに……」
「どうしてって、決まってるでしょう?」
ジュリアはゆっくり立ち上がり、ベッドの縁に腰を下ろした。アニーとの距離を、じわじわと詰めてくる。
「あなたに、責任を取ってもらうためよ」
白い指がアニーの頬を優しく撫でた。その仕草は優美なのに、どこか獰猛さを感じさせる。
「この顔、一生ものの傷にされてしまったの。お嫁に行けなくなったわ。だから……あなたが責任を取って。わたしを、ずっと側に置いて」
甘く囁きながら、ジュリアは躊躇うアニーを押し倒した。フリルとレースが視界を覆い、甘い香りに包まれる。
「ジュリア様、待っ——っ」
拒む間もなく、両手首を強く掴まれ、ベッドに縫い止められた。ジュリアはドレスの裾を乱暴に割り、アニーの手を自らの股間へと導いていく。
下着越しに触れたその熱に、アニーの思考が真っ白になった。
「……え?」
そこにあったのは、明らかに女のものではない——熱く脈打つ、硬く張りつめた雄の証だった。
「あなたは……男……!?」
驚愕に目を見開くアニーを見下ろし、ジュリアは妖艶に唇を歪めた。
「男だったら……嫌?」
耳元で甘く囁かれ、アニーの指をさらに強く自分の熱に押しつける。ジュリアの息が耳にかかり、ぞくりと背筋が震えた。
「でも、もう手遅れよ。わたしの秘密を知ってしまったんだから……」
ジュリアの声は甘く溶けるように低く、しかし決定的にアニーを捕らえていた。その熱と、暴かれる背徳感に、アニーの身体が否応なく反応し始めようとした、まさにその瞬間——
——バタンッ!!
激しい音を立てて客室の扉が乱暴に開け放たれた。眩い光が暗闇のベッドを白日の下に晒し、ジュリアの動きがぴたりと止まる。
「お兄様……っ!」
ジュリアはアニーの上から飛び退くと、信じられないほどの速さでドレスの裾を直した。しかしすぐに顔を真っ赤に歪め、光の向こうに立つ兄を睨みつける。
「なによお兄様! ノックもせずに人の寝室に踏み込んでくるなんて、破廉恥すぎるわ!」
「破廉恥なのはどちらかな、ジュリア」
ジュリアンは冷たい声で言い返しながら、ゆっくりとベッドへ近づいてきた。一歩ごとに放たれるアルファの威圧感が部屋の空気を重く支配し、アニーは息をすることさえままならない。
「お前こそ、なぜ客人の寝所に忍び込んでいた?」
「っ……!」
ジュリアは歯を食いしばり、悔しげに拳を握りしめたが、兄の絶対的な支配力の前では何も言い返せない。屈辱に唇を震わせながら、乱暴に部屋を飛び出していった。
バタン、と扉が閉まる音が響き渡り、今度は客室にジュリアンとアニーの二人が残された。
「……さて」
ジュリアンは長卓の椅子を引き、優雅に腰を下ろすと、ベッドの上で呆然と固まっているアニーを冷ややかに見下ろした。
「ずいぶんと腑に落ちないな、アニーさま。我が家のオメガの性奴を庇うために身を挺したかと思えば、今度はジュリアを抱こうとする。随分と節操のない身体をしているんだな」
「ち、違う……僕は……!」
「とぼけるな。私はアボットから『すべて』聞いている。お前たちが孤児院で男同士で何をしていたのか、事細かにね」
ジュリアンは黒檀のステッキを指先でコツン、と鳴らした。冷たい音が部屋に響く。
「うそだ……ルーシャが、そんなことを言うはずがない……!」
アニーは激しく首を振った。しかしジュリアンは低く、愉しげに笑った。
「ははっ、本当にめでたい頭をしている。お前はまだ気づいていないのか。あいつはお前のことなど、どうでもいいと思っているよ。ただの自慢話、武勇伝さ」
「……え?」
「あいつは私と酒を飲むとき、男としてお前との夜を自慢げに話してくれたぞ。『昔取った杵柄』とばかりに、お前をどんな声で鳴かせたか、楽しそうにペラペラとね」
「あ……ぁ……っ」
アニーの顔から一瞬で血の気が引いた。身体が芯から冷えていくような絶望が、全身を襲う。
ルーシャにとって、あの夜はただの笑い話だったのか——その事実に、アニーの心は音を立てて崩れ落ちた。
「さあ、アニー。お前の口からも聞かせてくれ。お前たちはその夜、どこまで進んだんだ?」
ジュリアンの声は甘く、しかし容赦なかった。完全に追い詰められたアニーは、ベッドの上で震えながら、小さな声で白状し始めた。
「……一度、だけだよ……」
「ほう? それで?」
「僕のベッドに、ルーシャが来て……」
「それで、イくまでしたのか?」
「もう、やめて……! 恥ずかしいこと、聞かないで……!」
「お前は、自分の立場がわかっていないようだな。続けなさい」
アニーが屈辱に声を震わせながら、次第に生々しい記憶を吐き出していくのを、ジュリアンは目を細め、底知れない愉悦を浮かべてじっくりと聞き入っていた。
つづく
—
ジュリアンの命令で、密室に隔離されてしまったアニーとルーシャ。
二人に振る舞われた甘い紅茶には、オメガの理性をぶち壊す強力な催淫剤が仕込まれていた!
「今夜は二人、この部屋でゆっくり過ごせ。久しぶりの再会だ、思う存分、昔話をすればいい」
次回
#20: 悪魔の悪戯: 媚薬入りの紅茶を飲まされた密室への隔離と、覗き窓から楽しむジュリアンとジュリア
「さあ、始まるぞ。オメガ二匹が、薬で狂わされてどれだけ淫らになるか……たっぷり見せてもらおうじゃないか」
お楽しみに!
ともだちにシェアしよう!

