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第6話 免許は、ない

夏の扉を叩くのは 6 ー 免許は、ないー 「 高光はここまでどうやって来てる?」 「 親方の家まで行ってそこからバンでみんなと一緒に 」 帰りはどうした?と、聞こうと思ったが今日バンで一緒に帰らなかったのはさっきの光景が理由なのはわかりきっている。 「 そうか、じゃあ飯食ったら家まで送ろう 」 「 あ、いいから、俺このまま帰るから 」 辛そうに下を向く高光にどう切り出したら良いか暫く考えた。 「 他にも聞きたいことがあるから 、少し遠回りだが街道のファミレスにでも寄るか 」 「 …… 」 暗くなりかけている駐車場で、ポケットからキーを取り出しドアロックを解除する音が響いた。 言葉も足も止まった高光の背を押して、助手席のドアを開ける。 本皮の匂いがするシートを凝視して、 「 俺、汚いから 」 「 乗れないっていう理由か? 汚れたら綺麗にすればいいだけだ。 気にするな、乗れ」 もう一回背を、軽く叩くと、 身体を縮こめてレンジローバーの助手席に乗り込んだ。 安堵しながら車を街道に向けて走らせる。 「 これ、ディーゼル?なのに、静かだね 」 と、高光が呟く。 ラジオすらかけていない車内は変えたばかりのタイヤのせいもあって、かなり振動と物音がカットされている。 「 高光は車興味あるんだろ?」 「 え?」 「 免許はあるのか?」 「 免許は、ないけど、原付なら親方が取らせてくれたから 」 「 そうか 」 今俺は何を思った?残念て、高光に免許なくて残念? 持ってれば何させようと思ったんだ? さっきからずっと俯いているこいつの顔を俺は上げさせたいと思ったんだ。 そつだ、そう思う事で何かの感情は押し込めた。 街道に出ると何軒か看板が立ち並ぶ中、一番空いていそうなファミレスの駐車場に入った。 「 ここ、ダメだよ。高いから!」 暫く振りに声を上げたと思ったら素っ頓狂なことを言い出した。 「 は?高い?なにがだ?」 「 だって、ハンバーグだって1000円以上するだろ?ドリンクバーもないって 」 どんな生活をしてるんだこの男は…… 今夜聞き出す話に不安を覚えた俺だった。 ーーーーーーーーーーーー 免許は、ない、は 尊敬する館様の 大昔の映画からのチビパクリ変換w 高光、 どんな生活をしてるのか怖い 教頭の連れて行ったのは 赤いロブスターw バンバーグあったかなw あった1.790円

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