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第78話 放たれたもの 15禁
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ー 放たれたもの ー 15禁
「 ごめん、あんたにも迷惑かけっぱなしで、俺のことなんてほっとけばいいのに…… 」
「 ほっとけるか。バカ……」
それでも大人しく高光は地下駐車場で俺の車に乗ってくれた。
助手席に座った涙の跡が残る横顔を見つめていると、
「 安堂さんの身元引き受け人を断ったのは迷惑かけたくなかったし……
あんたが嫌がるかと思ったから 」
消え入りそうな声でそんな可愛い事を言う。
「 お前、バカだな……そんな事で大切な身元引き受け人を断るなんて 」
「 だって、飯食いに行ってサウナって、それからあの事言ったらあんなに嫌な顔してたし 」
ボソボソと語る言葉は俺を嬉しがらせるだけだ。
頭を引き寄せてそっと唇を食むと、ふっと吐息を漏らして舌を差し出してくる。ねっとりと甘く空いた隙間に舌を絡めてお互いの口蓋を唾液で潤すと、合わせたままの唇から一筋の唾液が頤に流れる。
鼻の頭にチュッとキスを与え、その唾液の跡を追う様に反らせた喉に舌を這わすと、弛緩した肩から上げた腕が俺の項に絡んできた。
真ん中のコンソールボックスを超えて施す愛の交歓はやがて下半身にも重い快感の熾火を点けるが、流石に丸の内の地下駐車場で事に及ぶわけにもいかない。
理性を総動員して高光の甘い肌から身体を離すと、高光の薄くあかくに染まる眦と耳たぶがねだる様に俺にもたれかかった。
「 濡れちゃったよ……
脱いでいい? 」
高光らしい聞き慣れたおバカ発言と甘える様に寄せられ頭を抱え、そのてっぺんにキスをすると俺は高光の半身を抱いたままエンジンをかけて車を発進させた。
薄くスモークをかけた窓。役に立ったよな。
ゴソゴソと尻を浮かして下を脱ぐ高光の筋肉の程よく張った太腿が露わになり、陰部には濡れた淫毛がデルタからそそり立った濃い紅色の生々しい性器にまとわりつく。
信号で止まる度にチラチラ見えるそれに俺の雄もグンと天をつきスーツのトラウザの中でじんわりと下着に染みを広げていた。
うなじを指で揉んでやると気持ちよさそうに喉を鳴らす。俺を上目遣いに見上げると薄く開いた口が自分の指を咥える。
休めていない身体は目の前の肉体をお互い欲しがっているのがわかる。不安が欲望を煽り待てを喰らった身体の血が奔流し始める。
熱い息と共に濡れた指を吐き、
座席に両膝を開いて踵を乗せた高光がそそり立った己の濡れそぼった竿をしごきながら、もう片方の手は尻のふた山の合間に竿から滴った蜜を擦り付ける。その指が奥に入り見えなくなる。
そんな卑猥な格好をして喘ぎ声だけは出すまいと噛みしめる唇は赤く、孔の中の色を連想させて、下腹の重い雄の欲求に拍車がかかる。
高光の肩に回していた腕をシートと背中の間に忍び込ませ、尻の谷間から人差し指を辿るとびしょびしょに濡れた孔の周りに張り付く下毛を避け、背後から狭く熱い孔にはもう高光の指が二本も入っていたそこにずいっと指を割り込ませる。
あ、あ!ダメ……う、うん……はぁ
小さく嬌声を上げながら浮かせた身体に食い込むシートベルト。
自由にならない胴体、四肢を突っ張りながら懸命に指を追う様に浅く深く懸命にグラインドさせる下半身。
欲しい……
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