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顕在化した獣

麗彪(よしとら)side】 美月(みつき)が、俺にヴァージンをくれると言い出した。 正直、欲しくて欲しくて堪らない。 美月が欲しい。 美月の全てが欲しい。 ・・・だが、美月が本当にその意味を解って言っているのかは(はなは)だ疑わしい。 念の為にと確認をしてみるも、本人は解っていると言う。 情報元はオカアサン。 ・・・こんな幼気(いたいけ)な子どもにエッチだヴァージンだ教えるか普通。 「美月、俺はお前が何より大切なんだ」 「たいせつ・・・?」 「大切で、愛してる。正直に言うと、美月を抱きたい。抱くってのはいつものぎゅってするのじゃなくて、エッチしたいって事だ。勿論ヴァージンも奪いたい。美月の全部を俺のモノにしたい」 下手に誤魔化しても美月が傷付くのが目に見えたので、正直に言う。 俺の言葉を聞いて、ぱあっと表情を明るくする美月。 ああ、こんなに可愛い美月を犯すなんて俺に出来るのか・・・。 「ほんとっ?じゃぁ・・・しよ?」 ・・・・・・・・・()っちまうぞマジで。 既に勃ってるし。 「頼むから煽んな。優しくしたいし、優しくシないと美月が壊れ・・・」 「ぼくへいきだもんっ!ねえ、がぶってして?ぼくのこと、食べて?」 何でそんな積極的に煽んだよ限界だっつってんだろマジでブチ犯すぞ・・・!! 俺の中で暴れ狂う(けだもの)を必死に抑え、美月の唇に噛み付く。 そのまま美月を抱いて立ち上がり、なけなしの理性が俺をベッドへ向かわせた。 「んっ・・・んぅ・・・っ、ふぁ・・・んく・・・っ」 「・・・美月、今ならまだやめてやれる。どうする?」 そう言いながらも、手元は美月の服を脱がせにかかってる。 かなりヤバいが、美月がやめてと言えば何とかしてやめねぇと・・・。 「やだぁ、やめちゃ・・・やぁ・・・っ」 両手をのばし、俺の首元に縋りつこうとする美月。 あーあ、知らねぇぞ。 「美月ならちゃんと覚えてるよな?時任(ときとう)が言ってた言葉」 「ふぇ・・・?」 「美月が泣いて嫌がっても最後まで止めない(けだもの)なんだぞ」 甘くて美味そうな獲物を捕え、顕在化した(けだもの)が舌舐めずりをした。

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