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綺麗な天使

麗彪(よしとら)side】 俺の下で、くたっと眠ってしまった天使。 胎内(ナカ)に俺の欲望をぶちまけられたのに、未だ綺麗な美月(みつき)。 思っていたより、罪悪感がない。 後悔なんてさらさらない。 ただただ満ち足りた気分だ。 「コレデ俺ノモノ。」 しかも、まだ美月のナカに埋め込んだまま、抜こうか抜くまいか迷っている。 ・・・さすがに眠ってしまった美月を犯し続けるのはヨクナイ。 ゆるゆると、勿体ぶりながら抜いてゆく。 「・・・っ、ぁ・・・ん・・・っ」 無意識に反応してしまう美月。 また暴れ出しそうになるケダモノを抑えつけ、完全に自身を美月の胎内から抜き去る。 健気に俺を咥え込んでいた後孔はひくつき、呑みきれなかった白濁を零した。 「・・・・・・・・・」 耐えろ俺。 美月は初めてだぞ、これ以上無理させんな。 そう自分に言い聞かせ、起こさないようそっと美月を抱き上げると風呂へ向かった。 ナカのを掻き出さないと・・・。 「・・・んん・・・ょし、とらさ・・・」 「美月、起きちゃったか」 シャワーの音で目を覚ましてしまったらしい。 これから何をするか説明すると、思いもよらない反応が返ってきた。 「やだぁっ!」 「いや、このままじゃ腹壊すから・・・」 「だって、出しちゃったら、あかちゃんできなくなっちゃうっ!」 「あか・・・」 そうだ美月は俺の子が産みたいんだった・・・ってそれ俺の妄想じゃなかったのか? 「・・・美月、嬉しいけど取り敢えずナカ綺麗にしような。後でちゃんと説明するから」 シャワーのお湯と指を使って、出来るだけ優しく掻き出す。 美月は、後で説明すると言った俺に従い大人しくしてくれているが・・・。 「美月、泣かなくていいから、大丈夫だから・・・」 まるで無理やり堕胎させられているかのような美月の表情に心が痛む。 綺麗にして、身体を拭いて部屋着を着せ、美月を抱いたままココアを入れ、ソファに座って約束していた説明を始めた。 エッチをすれば俺の子がデキると信じている美月。 俺は美月の夢を壊さないために、ナカ出ししたモノを掻き出しても赤ちゃんはデキる、と説明した。 補足情報として、美月は男の子だからたくさんシないとデキない、とも説明した。 我ながら最低な大人だと思う。 「じゃあ、毎日したら、あかちゃんできるよね?」 「毎日・・・は美月の身体に良くないからやめような・・・駿河(するが)時任(ときとう)にも怒られるし」 あいつら、もうこのまま帰ってこないといいな。

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