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べんきょう
【美月 side】
ぼく、また、よしとらさんの上でねちゃった。
よしとらさん、おしごとしてたのに、ぼくがいるせいで、きっとじゃましちゃった・・・。
「ごめ・・・なさ・・・っ」
「美月、謝らなくていいし、泣かなくていいんだ。俺が勝手に膝上で昼寝させたんだから。美月は悪くない」
「そうですよ美月くん、麗彪 さんが勝手に美月くんを膝の上で昼寝させちゃったんです。俺や時任 が抱っこするって言っても放そうとしなかった麗彪さんが全面的に悪いです」
するがさん、よしとらさんは、わるくなんか、ないよ?
やさしいんだよ?
「美月、目が覚めたんなら、おやつ食いながら少し勉強するか?」
ときとうさんが、てーぶるにおやつを出しながら言った。
べんきょう?
「べんきょうって、なんですか?」
「字を読んだり書いたりする練習だ」
よんだり、かいたり・・・したい!
べんきょう、したい!
「べんきょう、したいです!」
「美月は偉いな、勉強したいなんて。見習えよ駿河 」
「麗彪さんこそ」
おやつは、どーなっつ。
ぼく、どーなっつ、ぎゅうにゅうと、いっしょに食べるの、すき。
いっこ食べてから、ひらがなと、カタカナと、かんじも少し、べんきょうした。
おてほんと、おんなじに書くの、むずかしいけど、おもしろい。
かんじも、もっといっぱいおぼえて、もっとたくさん、本がよめるよおになりたいな。
それから、ぼくと、よしとらさんの名前も、れんしゅうした。
美月、と、麗彪。
麗彪さん、名前の字も、かっこいい。
でも、むずかしい・・・。
いっぱい書くとこがある・・・。
なんかいも書いて、おてほん見ないで書けるよおになるまで、れんしゅうした。
麗彪さんの名前をいっぱい書いたから、するがさんと、ときとうさんの名前は、また明日。
いちばん上手に書けた麗彪さんの名前を見ながら、もっともっとべんきょうして、麗彪さんのやくに立てるよおになりたいって、思った。
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