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ゴミ処理
【麗彪 side】
裏の仕事でトラブった。
片桐 を先に行かせたが俺と時任 も出る事になり、美月 には夏休みだと言ってある駿河 は負傷していて、カンナが診 ている。
何よりも美月をどうするか、それが一番の問題だった。
最悪の事態だ。
美月を親父にあずける事になるとは。
親父が迎えに来て、親父に懐いてる美月は笑顔でいってきますと言っていたが、今頃どうしてるだろう。
飯は何食ったかな、犬どもと遊んでるだろうけど怪我してないよな、親父と風呂なんか入ってないだろうな・・・。
くそ、腹ん中ぐるぐるしてオーバーキルがやめられねぇ。
「麗彪さん、キレ過ぎですよ。私まで殴らないでくださいね」
「ああ゛!?」
片桐、殴られたくなかったら俺の前に出なきゃいいだろ。
親父に連れて行かれる美月を見送ったきり、電話も出来てねぇんだぞ。
こっちは放火してでもさっさと済ませたいんだ。
「麗彪さん、こっちは済みました。後は任せて移動しましょう」
時任が車をまわして来て、片桐と乗り込む。
これ絶対今日中に帰れねぇよな。
終わったとしてもカンナんとこで手当してからじゃねぇと美月が心配するだろうし・・・。
「おい片桐、こーなった原因の野郎は生きてんだよな?」
「まだ生かしてあります」
「生まれた事を後悔するまで追い詰めてから殺せ」
俺の指示が意外だった様で、珍しく片桐が聞き返してくる。
「私の方で処理していいんですか?」
「美月を迎えに行くからゴミ処理してる暇はねぇ」
「ああ、ごもっともです」
美月・・・頼む、頼むから、可哀想だけど風呂は独りで入っててくれ。
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とわさん good job!!