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おはよ
【美月 side】
「・・・ん・・・ょし・・・とぁ・・・さ・・・」
「んー・・・」
「・・・らいしゅきぃ・・・」
「俺も美月が大好きだ・・・」
起きたら、お布団の中で、麗彪 さんにぎゅってしてもらってた。
そおだ、麗彪さんから「仕事終わった」ってメッセージがきて、うれしくて、どきどきしながら電話して、ずっとはなしてて・・・。
「・・・かえって・・・きた・・・」
「ん、遅くなって悪かった。ああ、電話も通話のまま寝ちまったな」
麗彪さん、帰ってきてくれたんだった。
それで、いっしょにお布団に入って、いっぱいキスしてくれて・・・。
「おはよ、麗彪さん。いつのまに、寝ちゃったのかな・・・」
「おはよ。7時間くらい前だな」
麗彪さんが、ぼくと麗彪さんのケータイをタッチして、通話画面を消した。
いっしょに寝てたのに、電話きらないまま、忘れちゃってたんだ。
「お仕事、おつかれさまです。帰ってきてくれて、ありがと・・・っ」
すごくおそい時間までお仕事だったのに、ぜったいつかれてるのに、帰ってきてくれた。
ぼくが、会いたいって、言ったから。
「泣くな美月・・・」
「麗彪さん大好きっ!愛してるっ!大好きぃっ!!」
がまんできなくて、麗彪さんにぎゅうーって抱きついた。
どおしよ、麗彪さんが好きな気持ちがどんどんふくらんでくみたい。
「・・・ばくはつ、しそお」
「爆発!?な、どうした?頭痛いのか?」
麗彪さんがあわててる。
ちがうの、どこも痛くないよ、だいじょぶだよ。
「麗彪さんのこと、大好きすぎて、ばくはつしそおだけど、痛くないよ」
「朝からそんな可愛い事言って、俺を殺す気か」
「だめえーっ!」
麗彪さんが死んじゃうなんて、ぜったいだめ!
ぼくが守らなきゃ!
「麗彪さん死んじゃだめ!麗彪さんが死んじゃうならぼくも死んじゃう!」
「じゃあ絶対死なない。美月が死ぬなんて考えたくもねぇ」
また、麗彪さんがぎゅーってしてくれる。
ずっと、このまま、ぎゅうーってしてたい。
「みっちゃーん、起きたかい?そんなの放っておいて、パパと朝ご飯食べよう」
「あ、ぱぱ、おはようございます!」
「おはよう」
ぱぱがお部屋に起こしにきてくれた。
なのに、麗彪さんてば、むすーってしてる。
麗彪さん、ぱぱと仲よしさん、なんだよね?
「麗彪さん、ぱぱにおはよう言わないの?」
「おはようパパ」
「おはようよっちゃん。みっちゃんと顔洗っておいで」
それから、麗彪さんに抱っこされて顔を洗いに行って、麗彪さんに抱っこされてぱぱたちと朝ご飯食べて・・・。
ぼく、ずーっと、麗彪さんに抱っこされてた。
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