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ごちそおさまでしたっ!
【美月 side】
「今日から俺もお嬢のお側に付きます!よろしくお願いします!お嬢、何でも言ってくださいね!」
「新名 さん、麗彪 さんと仲直りできたんだね!よかった・・・あ、こちらこそ、よろしくお願いします!ぼくもお手伝いしますね!」
麗彪さんが、新名さんを連れて帰ってきた。
新名さんは、ぱぱのお仕事じゃなく、麗彪さんのお仕事を手伝う事になったんだって。
だから、同じマンションに住むって。
「この下の、カンナの隣の部屋に住むので、お嬢が麗彪さんと寝てる時以外はずっと一緒にいますね!」
「阿呆、外での仕事もさせるからな。馬車馬の如く働け」
「お嬢のためなら馬車も引きます!」
新名さん、すごく嬉しそお。
にっこにこだ。
ほんとによかった・・・。
「あのね、麗彪さん、やっぱりぼく、麗彪さんと新名さんが仲よしになって欲しい。嫉妬して、仲よししないでなんて言ってごめんなさい。もおケンカしないでね」
「・・・わかった、美月が言うなら喧嘩はしない」
「俺も麗彪さんと喧嘩なんてしません。お嬢の側に置いてもらえるなら何だってします!」
2人が仲直りしてくれて、嬉しくて、ぼくも新名さんといっしょににこにこがとまらなくなっちゃった。
「良かったですね」
「はいっ!ありがと、片桐 さん。時任 さんも」
「俺は何もしてない。美月が安心できたならそれでいい」
片桐さんと時任さんが、大丈夫って言ってくれたから、ぼく安心できたんだよ。
いつも優しくしてくれて、助けてくれて、本当にありがとう。
・・・あ、そおいえば、駿河 さんは?
「麗彪さん、駿河さんは帰って来ないの?」
「・・・あ、忘れてた。仕事も放ってきたしな・・・仕方ない、戻るか・・・」
忘れてたんだ・・・。
駿河さん、かわいそお・・・。
「麗彪さん、お嬢は俺に任せてください。行ってらっしゃいませ」
「ち・・・。片桐、しっかり見張って先輩として指導もしとけ。新名、勝手にコンビニデート行くなよ。俺が帰るまで待て」
「「わかりました」」
片桐さんと新名さん、息ぴったり。
麗彪さんと時任さんをお見送りして、残った3人で何しよおかって話し合いしてて、大事な事思い出した。
「新名さん、親子丼とってもおいしかったです。ごちそおさまでしたっ!」
新名さんが、ほんのちょっと、泣きそおな顔になって、でもすぐに、すっごく嬉しそおに、にこおーってして言った。
「はいっ!また作りますねっ!」
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