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ラーメンと餃子

美月(みつき)side】 昨日はずーっとベッドにいて、麗彪(よしとら)さんといっぱいエッチしちゃった。 だから今は立てなくて、麗彪さんが作ってくれた朝ご飯をベッドで食べてる。 「ほんとに立てなくなっちゃった」 「歩けなくていいって言ったろ」 「言った気がする・・・」 麗彪さんが、具がたくさん入ったオムレツを食べさせてくれる。 ぼく、立てないけど手は使えるよ? でも、麗彪さんにあーんしてもらえるの、嬉しいから言わない。 「今日は何したい?」 「んむ?・・・ん、麗彪さんとデートするっ」 ぼくね、行って、やってみたい事あるんだ。 テレビで見たの。 「あのね、スケートしてみたい!」 「スケート?」 でも、ぼくがまだちゃんと立てないから、スケートはお昼食べてから行こうってなった。 お昼はぼくが麗彪さんに作ってあげたかったけど、麗彪さんがラーメン食べたいって言って、ぼくも食べたくなっちゃって、着替えて車に乗って、ラーメン食べに行った。 食べたらそのままスケート行こうって。 ラーメン屋さんに着いて、テーブルでメニューを見ながら食べたい物を選ぶ。 「美月、どれにする?」 「んー・・・と、塩ラーメン」 「味玉付けるか?」 「うんっ」 麗彪さんはチャーシュー麺と餃子。 餃子、1個もらっちゃお。 「ねえ麗彪さん」 「ん?」 「麗彪さんはスケートした事ある?」 「あー、中学とか高校の時に、駿河(するが)時任(ときとう)と行った事あったな。2、3回だと思う」 そっか。 でも、きっと、麗彪さんはスケートも上手な気がする。 ぼくは・・・運動音痴だから・・・大丈夫かな。 「転んだら痛い?」 「絶対転ばせないから安心しろ」 さすが麗彪さん、頼もしい。 テレビで見たのは、恋人同士で手を繋いで楽しそおに滑ってたから、ぼくも麗彪さんとしたいなって思ったんだ。 「手、繋いで滑ろうね」 「ああ。抱っこして滑ってもいいぞ」 抱っこして滑ってくれるの? それも、ちょっと楽しそお! テーブルにラーメンと餃子が運ばれてきて、麗彪さんと食べる。 「火傷すんなよ」 「うん。これ好き。メンマ?」 「ん」 麗彪さんの分のメンマももらっちゃった。 ぽりぽりして美味しい。 「餃子も食うか?」 「うん」 餃子も美味しい。 麗彪さんといっしょに食べるとなんでも美味しいって思う。 「また餃子パーティーしようね」 「ああ、前に時任と張り切って皮から作ってたな。すげー旨かった」 「ふふっ。でも作り過ぎちゃって、食べるの大変だったね」 麗彪さんとぼくと、駿河さんと時任さんの4人だったのに、餃子・・・100個作っちゃったんだよね。 ぼく、頑張って14個食べてお腹いっぱいで・・・。 「食うやつ増えたから、今度はもっと作っても大丈夫だろ」 そっか、新名(にいな)さんもいるし、片桐(かたぎり)さんとカンナさんも呼んで・・・めぐるさんも、呼んだら来てくれるかな。 ぱぱも、餃子好きかなぁ。 「うんっ!今度は200個作っちゃおっ!」

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